メンタルにゅーすヒエダ
〜診察〜
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2004年4月 Vol.1
発行責任者 SAM
地域生活支援センターヒエダ
Tel(0832)-51-6161
FAX(0832)-51-6177
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みなさん、こんにちは!4月より2ヶ月に一度、地域生活支援センターで「メンタルにゅーすヒエダ」を発行します。編集担当のSAMです。どうか今後ともよろしくお願いします。
私は精神障害の当事者で統合失調症です。「メンタルにゅーすヒエダ」は、当事者の当事者による当事者のための新聞です。みなさんが在宅で調子を崩さず安心した生活ができるようにいろんなニュース情報誌として発行していきます。
「メンタルにゅーすヒエダ」の第一号は「診察」というテーマでお送りします。私たち当事者は病院に再入院したくありません。みなさんのお気持ちも同じだと思います。
入院すれば規則があり、生活のリズムが決まっており自由がありません。それは治療のために必要な措置で、私は今振り返ってみると自分の病状が火事でいうとボヤの段階で早め早めに処置(投薬、注射etc)してもらえば入院しなくても通院治療で状態が良くなると、ここ最近とみに思います。
最近は新しい非定型抗精神病薬が出て、副作用も少ないよく効く薬があります。私は、以前調子が悪くても診察のとき、「調子がいい」の一点張りで嘘をついていました。
嘘をついても自分の状態が悪くなり、入院治療が必要となっては自分にとって損になっても得になることは一つもないのです。そして私は考えて、自分の状態を主治医を信じて正直に話しました。そうやって診察を受けて話し合っていたら自分の状態の浮き沈みに対処ができるようになってきました。
精神科医はどんな風に診察しているのか疑問がわきあがってきました。そこで「診察」というタイトルで私の主治医のM先生に取材してきました。
1.患者の状態をどこで診るか
(1)口調 (2)顔つき (3)態度
(4)デイケアや訪問看護の患者の情報
2.どんな風に診察しているか
(1)陽性症状 @症状について気になること
A幻覚・妄想の感じ
何か聴こえないか
考えが次々に湧き出さないか
(2)陰性症状 @顔つき(表情がなくなる)
A意欲がなくなる
B閉じこもり
(3)薬の効き目と副作用 @昼間眠気が強くないか
Aふらつかないか
B頭痛・耳鳴りがしないか
Cろれつが回らなくならないか
(4)気分 @イライラ
A不安
(5)睡眠、食欲、便通
3.調子を崩さない生活法
(1)規則正しい生活リズム(睡眠:体内時計の乱れのないようにおそくとも夜24:00までに寝る)
(2)服薬
(3)通院
4.患者さんに注意して欲しいこと
(1)日常生活でストレスになるできごとを自分で考える
(2)調子が悪くなったときの自分なりの対処法を身に付ける
(3)前兆(ストレスサイン)〜予想できればドクターも一緒に考える
5.病気や障害を持って生きるということ
(1)実現可能な小さな目標の積み重ねを(その人なりの目標を)
例.@援護寮→アパート暮らし
A一人暮らし(自立)→就労
(2)就労だけが最終目標とは限らない
(3)患者一人ひとりの状態に合わせた生活の仕方がある
[健康コラム]
入浴のすすめ 半身浴で20〜30分ぬるめのお風呂に入りましょう。母親のお腹の
中の状態に一番近いそうです。生命誕生の原点に戻りましょう。
一番人の心の和らぐ場所だそうです。もしかして、心の病を救うのでは?時代は心の時代に突入しています。
(NHKラジオ[心の時代]より;野の花クリニック院長の話より)
【編集後記】
診察のとき、生活状態(精神面、身体面、普段の言動・行動etc.)を詳しく主治医に話してください。状態が悪くなって、家族や友人・知人に迷惑をかけて入院とならないように正直に話さないと、主治医は薬を上手く処方できないのです。当事者は自分のことを詳しく説明できないことが多々あります。あらかじめ診察の話したい内容をメモでまとめているか、家族に同席してもらうのも一つの手ではないでしょうか。皆さんはどうお考えですか・・・・・?
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