メンタルにゅーすVol.108

メンタルにゅーすヒエダ

私という人間の分析

 

2012年  Vol.108

CIL(自立生活センター)下関発行

ピア・ハート下関 編集 SAM

Tel(083)-263-2687

FAX(083)-263-2688

E-mail  s-cil@feel.ocn.ne.jp

URL  http://members.jcom.home.ne.jp/s-cil/

 学問的には私は良く分かりませんが自分で勉強した範囲のことで、「私という人間の分析」を素人の自分自身で考察してみようと思います。以下に示します。

 1.気が短い

 2.全ての基準が自分

 3.責任感が強い

 4.言動に強弱・緩慢が上手くできない

 5.臨機応変な対応が出来ない

 6.対人関係の拙劣さ

 7.緊張の持続や疲れやすさ

 8.ストレスの弱さ、挫折のしやすさ

 9.現実検討能力の低下

 10.作業遂行動作の低下

 11.活気や意欲の乏しさ

 12一時にたくさんの課題に直面すると混乱してしまう

13受身的で注意や関心の幅が狭い

14全体の把握が苦手で、自分に段取りをつけられない

15話や行動に接ぎ穂がなく唐突である

16あいまいな状況が苦手

17その場にふさわしい態度をとれない

18融通がきかず、杓子定規

19指示はその都度、一つ一つ具体的に与えなければならない

20形式にこだわる

21状況の変化にもろい、とくに不意打ちに弱い

22慣れるのに時間がかかる

23容易にくつろがない、つねに緊張している

24冗談が通じにくく堅く生真面目

1〜5 自分で分析

6〜11 統合失調症にみられやすい就労支援上の課題

1224 精神障害につながる行動特性(昼田1989

 

 私は、物事を考えることが好きです。統合失調症を罹患してから、この病気になりやすさの自分自身の分析・様々な精神関係の本を読んで勉強してからの知識(就労支援上の課題、精神障碍につながる行動特性)をもとに考えてみました。124の全ての項目で私にはなるほどと心当たりがありますね。私の性格なのか精神の当事者の特徴なのか今まで散々考えてみたことの集大成です。私は統合失調症関係の勉強をして始めて障碍の全容が分かってきました。最初は、私の身に何が起きたのか分からないことばかりでした。何も分からないということは悲しいことだと実感しました。ですから、援護寮ヒエダに入所してから私は時間を見つけては、統合失調症のことを必死で調べて勉強しました。いくら統合失調症のことを勉強しても服薬と通院を遵守しないと、自分に身に付いた病識はゆっくりと消えてしまいます。私にとって、心を落ち着けるために非定型抗精神病薬の服薬は大切なことです。私は、4回目の入退院で自分を振り返ってみると、自分としてはかなり冷静に観察していました。しかし、どんなに統合失調症のことを知っていても、調子を崩してしまえば入院するしかありません。私は、退院してから自己分析をしてみると服薬と通院をしていれば入院をしなくて良かったと反省しています。まあ、入院は4回の入院で発病以外のその後の3回の入院は服薬・通院を怠ったのが原因です。自業自得ですね。私は、統合失調症と共存して生きるには、服薬・通院を守りながら、自己選択・自己決定・自己実現・自己責任を担って自分の病気と障害に対処して生きていくことを腹に据えました。

 ここで私という人間が、地域社会で生活するため考えたことはメンタルにゅーすで様々分析をしてきました。結局、考え付いたことは、

1.   服薬管理    7.規則正しい生活リズム

2.   通院      8.平穏なストレスの少ない生活

1.   病気や障碍の対処9.困ったときのサポートの求め方

2.   睡眠      10.デイ・ナイトケア、就労等

3.   食事      11.対人関係

4.   金銭管理    12.社会資源の利用

などです。

 精神の病気や障碍だからといって特に変わった生活はしていません。私は、いつも感謝していますが、私の周りにはたくさんの人達が私を気にかけて下さいます。私は、その方たちの大部分は、話したこともない人達です。そういう人達の思いを私は心得ています。私は、焦らず、頑張らず、無理しないで仕事・生活を送っていきます。精神の当事者の皆さんも、私と同じように気にかけてくださる方があなたの周りにいるはずです。

私たちは自分の力で生きているのでなく、何かの使命を神様から与えられて生かされているのだといつも考えて人生を送ってみて下さい。そうすると自分の人生もまんざらなものではなく、人の役に立っていることに気付かされます。

【編集後記】

 私は、今年で53歳になります。私は、統合失調症と共存して31年になります。発病当時、私の身に何が起きたのかさっぱり分かりませんでした。43歳になる歳に下関に移り住んでから、自分の生き方を変えました。自分の病気(統合失調症)と対峙して冷静に自分の身の振り方を考えました。私は、お調子者ですぐ天狗になります。私は、統合失調症と共存して生きていくために生き方を模索しながら下関で11年が過ぎ去っていきました。ただ、私は、障碍者団体のCIL(自立生活センター)下関に就職してから上司のK,M,同僚たちと共に仕事をするようになりました。病気や障碍の浮き沈みがありましたが何とか仕事・生活を送ってきました。自暴自棄にならず、皆に囲まれて少しずつ仕事を覚えてやってきました。自分に実現可能な目標を立てパズルを組み合わせるように生きてきました。自分の人生は自分のものです。誰かのために生きているのではありません。私の人生は、さまざま蛇行しながらたくさんの選択肢があります。ただ、私は自分の生き方は周りの人のお話を参考にはしますが自己選択・自己決定・自己実現・自己責任を担って生きていかなければといつも考えています。

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