「私が望む環境と配慮」について今回はお話したいと思います。それには病気と障碍の対処やCIL下関での働き方を考えて皆さんに知ってほしいと思います。私には幻聴と妄想が残存しています。今は、なんとか対処して生活しておりますし、通常の仕事・生活に影響を受けることはありません。ただ一つ、幻聴と妄想の残存症状がない時があります。それは、車の運転をしているときです。多分、車の運転は、結構集中して運転をしないといけないので、残存症状がないのかも知れません。
プライベートの生活では、自宅にいるときは、連れ合いと色々な話をします。私自身は、自宅では、TVでNHKをよく見ます。それか他には本を読むことが多いです。コンピュータなどの専門書を読んだりするのは私のこの上ない楽しみです。また、自宅ではぼーっとしていることもあります。休日は、音楽を聴きながらドライブをしています。人ごみの多いところ、信号の多いところの街中より、田舎の自然の中のドライブが好きです。連れ合いが時々不平不満を言うのは、例えば○○に行きたいというと確かにそこには行くけれど、車から降りて観光をしないで直ぐに車を帰路に向けてしまうので嫌がっています。私は、純粋にドライブだけが好きなのだなと思います。このドライブで、一週間のストレスを解消しています。自宅での生活で連れ合いと仕事の話はしません。同じ職場で仕事の内容に守秘義務がありますので連れ合いとは仕事の話はしません。連れ合いは、私にどんな話をするかよく考えて、私と話します。彼女が私にどんな話を向けたら、私が興味を持つか考えているようです。私は連れ合いの手のひらの上でコロコロと転がされているような気がします。彼女の優しさが垣間見える一時です。プライベートの生活で私の望む生活は静かで穏やかな環境です。連れ合いと仲良く生活が出来れば、私は特にその他がなくてもいいです。
職場では、病気と障碍の対処もあります。職場では、私は全く静かな人です。一日中同僚と一言も話さないでいることもあります。同僚同士が話をしていますとそれが、私に向けられた幻聴・妄想になり大変辛いです。それで、私は、同僚に非常に申し訳ないのですがウォークマンを幻聴より少し大きいヴォリュームでクラシックを聴きながら仕事をしています。私がウォークマンを聞いて仕事をしていると、ああSAMは幻聴が酷(ひど)いのだなと気付いてくれます。そして、上司や同僚は仕事中に見守ってくれます。
私が、話す一言一言で幻聴や妄想が酷くなるので皆に話しかけることをやめました。私のほうから空気を読んで上司や同僚に話しかけれれば一番いいのですが上手く声を掛けることができません。仕事のことで話さないといけないことは話します。本当に周りの人達に上手く話しかけることができないのです。幻聴と妄想が私に悪口を言ったり、被害妄想があります。こういう症状は病気がさせるものだと分かっていても不快に感じます。職場では、上司・同僚はその人となりがわかっていますから、私の悪口や私を貶(おとし)めることはないことが分かっているのに幻聴と妄想が怖いです。最初に幻聴・妄想は正体不明でオドオドしていました。何十年経ってもオドオドしたり不快な気分になるのは変わりません。しかし、統合失調症の勉強をしてからは、症状が病気の症状、薬の副作用と分かりますので少しずつ対処をしています。皆さん幻聴も妄想も幻で偽りのものですから心配しないで下さい。これらは、統合失調症の症状なのですよー。
私は、仕事中も昼休みも殆ど誰とも喋りません。かといって話すことが嫌いな訳ではありません。話しかけられれば、話します。本当に統合失調症に罹患してから周囲の人達と話さないですねー。話し始めれば、それなりに語り始めるのに・・・・・・・・
私が生きていくために職場では精神障碍もさまざまな障碍の一つで、本人や周囲が十分に障碍の特性を理解し、環境を整えていけば当たり前に暮らしていけるということを、当事者の言葉で伝えていく礎になれればと思います。私は、皆からいろいろ配慮して接してくれます。有り難いです。現に私の状況としてCIL下関で10年間勤務しています。私が、病気と障碍があるのに職場にこんなに長く勤めているのは、私にとってはいい環境と私の病気や障碍に周囲の人達が理解があるからだろうと思います。健全なときは、5年弱の勤務でしたから、私自身びっくりしています。私にとっては、今の職場が私の仕事に対して誇りと遣り甲斐を与えてくれました。この仕事が私の最後のチャンスだと理解して、仕事を続けてきました。何年も何年も実績はだせずにいました。それなのに上司と同僚は、静かに見守ってくれました。これからも、彼らのサポートを得て精神の当事者のために働いていきたいと思います。皆様、どうか宜しく御願いします。
【編集後記】
私は基本的に、社交性のある人間ではありません。今まで、心を開いて人と話したこともありません。統合失調症を罹患して、社交性が顕著に下がってきました。私は、下関に来て知り合いは多いですが、友達は一人だけです。連れ合いとは結婚して5年になります。
連れ合いは、私と同じ統合失調症で私と同じ薬・症状がありますので私の気持ちを分かってくれます。プライベートの時間はできるだけ仕事の話、噂話は慎んでいました。もうそれが当たり前になりましたので、私は連れ合いと仲良く生活しています。
仕事の面では、上司には私に指示する仕事には、できるだけ早く・心積もりのできるようにお願いしています。職場では、上司も同僚も私に配慮して接してくれています。私も調子を崩さないように服薬と通院を守って、仕事や毎日の生活を送っていきたいと考えています。自己管理の徹底と心の中の平静と平安と平穏のつりあいをとりながらボチボチと生活を送っていこうと思います。
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