メンタルにゅーすVol.123

メンタルにゅーすヒエダ

現時点での

精神障碍者への社会からの

処遇

2012年  Vol.123

CIL(自立生活センター)下関発行

ピア・ハート下関(精神自助会) 編集 SAM

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FAX(083)-263-2688

E-mail  s-cil@feel.ocn.ne.jp

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公共交通機関での問題点

地下鉄[36]等の自治体運営交通機関や民間の鉄道やバスの一部[37]などでは交通費の減免措置があるが今もJR[38]や多くの民間交通機関[39]・航空会社[40]・高速道路や都市高速[41]等の有料道路のほとんどでは交通費の減免などの措置を実施してない。また行っているとしても割引率が低い等のサービスが低い例もある。収入・経済面で大きな足かせを負い、社会参加をすることや福祉施設・病院に通うことが難しい障害者にとって、負担を減少させる割引が身体・知的に比べ少ないのが現状である。この問題に関して、国土交通省では数度に渡り、各事業者に対し、精神障害者を割引対象に加えることへの協力要請を行っているが、強制力のあるものではなく、各社とも対応は消極的、もしくは冷淡である。その主な理由としては、公共交通を取り巻く経営環境の悪化で減収につながる割引の拡大をしたくない、精神障害は必ずしも生涯に渡るものではない、行政の仕事である福祉のコストを民間企業が負わされる筋合いはない、他社がやっていないからという横並び意識、などである。また航空会社に関しては、上記の理由に加え、現在は事前購入など障害者運賃よりも割引率が高い運賃を用意しているので、今更障害者の範疇を広げる要を認めない、といった理由もある。

日本における法律上の定義に関する議論

精神保健福祉法(精神保健及び精神障害者福祉に関する法律)では精神障害を「統合失調症精神作用物質による急性中毒又はその依存症知的障害精神病質その他の精神疾患」と定義する。しかし、典型的な精神疾患である気分障害(感情障害)やいわゆる神経症性障害を例示することなく「その他の精神疾患」に一括りする一方で、先天性または乳幼児期・青年期早期からの障害又は通常からの偏りから生じ、通常の精神疾患とは別個に取り扱われる[42]精神遅滞知的障害)や精神病質[43]が、治療と社会復帰を目的とする精神保健福祉法に例示されていることについては、バランスを欠くとする批判もあるが、法改正の必要性の有無などについて議論が深まってはいない。

 

社会における精神障害者への偏見・差別

昔から精神障害者は「きちがい」と呼ばれ偏見の対象になっていた。現在では身体障害者・知的障害者と同様の障害者として扱うべきとされている。しかし、今でも根強い偏見は存在し、就職などでの不利益な扱いを嫌って障害を持つことを隠す例も珍しくない。実際の差別の具体例は千葉県障害福祉課が公開している『寄せられた「障害者差別」と思われる事例』[44]に詳しい。中には精神という呼称が差別だという意見もある。働いていたとしても本当の診断名を隠すように医師から指導されることもある[45]

ドイツでは1930年代、精神分裂病患者をユダヤ人と同等に見なし排除への乗り出した。1940年1月〜1942年9月の間に70,723人の精神科患者がガス室送りになった[9]

           ウィキペディア フリー百科事典 「精神障害者」 より

【編集後記】人間とは、どのような状況に置かれても自分とは異形なもの、知らないものには、恐怖を感じたりするのだろうか。それが、差別や偏見に形を変えていくのだろうか。そのような、生き物なのだろうか。

 私は、噂話をしないように気を付けています。他人の噂話をしているといつか自分もいずれは他人たちの噂話のネタにされると思います。それで噂話はしないようにできるだけ気を付けています。差別的な発言も自分自身、言動には気を付けています。私は、夜寝る前にその日一日にあったことを振り返ります。反省というか、今日の自分より明日の自分が人間的に高みのある人間であるように振り返り反省します。私は聖人君子ではありません。生きている限り、それを目指して生きていきたいです。しかし、なかなかうまく自分の頭の中の言動を統制することができません。私は、人と話しても多くを語りません。人の話を聞いていることが多いです。私も話し始めるとよく話しますがこのような機会は、1年に数回ぐらいです。もともと、私は人と多くを語りませんね。

 今回、メンタルにゅーすでのタイトル「現時点での精神障碍者への社会からの処遇」について考えてみました。公共交通機関のことでは、船、飛行機、電車 などの旅客運賃や高速道路の料金の割引などについては精神保健福祉法が成立してもう16年近く、精神の当事者はその問題について声を上げているようです。精神障碍の議論は、どこまでを精神障碍とするかという議論があります。また、今まで大雑把に病気を分けていたものを「小さく細分化していっている」ようです。

 私は、障碍者運動などをしていくことが得意ではありません。メンタルにゅーすで少しでも多くの仲間に日本のひいては世界の精神障碍の医療と福祉の流れをこれから皆さまに客観的にお伝えしていこうと思います。精神障碍者への差別と偏見は30年前と変わりはありません。私は、特殊な状況に置かれています。CIL下関で障碍者の自立生活支援の仕事をしております。私自身精神の当事者です。精神保健福祉の医療と福祉の消費者でもあります。私は精神の当事者として、これまで様々な経験をしてきましたので仲間の力になれればと思い仕事を続けております。

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