メンタルにゅーすVol.125

メンタルにゅーすヒエダ

 

「友達」

 

2013年  Vol.125

CIL(自立生活センター)下関発行

ピア・ハート下関(精神自助会) 編集 SAM

Tel(083)-263-2687

FAX(083)-263-2688

E-mail  s-cil@feel.ocn.ne.jp

URL   http://members.jcom.home.ne.jp/s-cil/

 私は、仕事やストレスで煮えきったときに時々、当事者仲間のFさんの自宅に会いに行きます。2,3ヵ月に1度くらい私自身が煮詰まったりしたときに彼と連絡を取って馬鹿話をして、自分の言葉で素の私の気持ちを聞いてもらいます。歳は私と干支で一回り違いますが私の話しをよく聞いてくれます。私が援護寮ヒエダに入所して福祉工場ひえだランドリーでFさんと知り合い12年が経ちます。温和な人で話していると自分自身の抱える仕事や生活のストレスがスーッと抜けていく気持ちになり、心の中が落ち着いてきます。Fさんは口が堅いので安心してプライベートなことも傾聴してくれます。Fさんと会うと私の心の中が和んできます。私が仕事や普段の生活で辛くなったら、Fさんに会うと落ち着いてきて自分の抱える問題に対処していこうと冷静に考える生きる元気をもらいます。自分の抱えた問題・悩みに対処するために駆け込み寺のようです。健全な人もさまざまなことに問題・悩みを抱えたら、自分の信頼する人に相談しますね。私も無意識にFさんに会いに行きます。生きる力と元気をもらいに行きます。皆さんもそんな人がいませんか?

 そういえば、下関に来て知り合いがたくさんいますが、仲良しの友達は私には一人だけです。私が援護寮ヒエダに入所したとき、何度かFさんの家に泊まりに行きました。Fさんは何で私に懇意にしてくれるのか不思議ですが、こんな私でもよく面倒を見てくれます。今でも時々、Fさんに会いに行くことがあります。私は、Fさんがなぜこんなに懇意に接してくれるのか分かりません。ただ、Fさんとは知り合って、もうかれこれ12年が過ぎ去りました。私は、福祉工場ひえだランドリーは19ヶ月後に、CIL下関に採用されましたので退職しました。この施設は今は名前が変わり「ひえだファクトリー」となりました。私もFさんとは、かたや一般就労にかたやひえだファクトリーで、勤務先は変わりましたが今でも懇意にさせてもらっています。Fさんのお母さんとも懇意にさせてもらっています。お母さんは私が編集しています「メンタルにゅーすヒエダ」の熱心な読者です。すごく熱心にメンタルにゅーすや精神障碍者自立生活マニュアルの冊子をボロボロになるまで読んでくださいます。大変ありがたく思います。最初は、Fさんのお母さんに認められるまで4年ぐらい時間がかかりました。4年くらい経ったころ、居間に入ることが許されるようになりました。Fさんの家族に認められたことが嬉しかった記憶があります。

 現在、わたしはCIL下関で働いて10年目になります。仕事も順調に進んでいます。結婚して5年目になります。連れ合いが最近、私がFさんに会いに行くように働きかけてくれるようになりました。連れ合いにも、私がFさんとの空気抜きをしてもらわないといけないことに気付いて、Fさんに会いに行くことを薦められます。私は、Fさんを勝手に友達と思っていますが、彼はどう思っているのでしょうか。

 皆さんにも気の合う何でも話せる人がいると思います。そんな人を大事にしましょう。そして時々、会って自分の空気抜きをしましょう。そうして、すっきりしましょう。あなたには、大切な人ですよ。

 わたしがFさんとはじめて話したのはひえだランドリーという福祉工場で休憩の時間でした。初対面ですぐに仲良くなりました。人を笑顔にさせる不思議な人でした。私はひえだランドリーに仕事に行くのが楽しみになりました。毎日、仕事の合間によく話し笑顔になりました。こんなに私が笑うのはめったにないことでお腹が痛くなるほどよく笑いました。私は、自分の中に笑顔があるのにびっくりしました。彼は不思議なキャラクターの人です。何故か人を笑顔にさせる面白い人ですね。私が、Fさんの家に仕事の休みの日に泊まりに行くと彼は、物静かな人でした。私は、ひえだランドリーで彼の一面を知っているので家庭での物静かな一面を見て驚きました。彼との付き合いで二人は、自分たちの統合失調症を発病した前後の話とかよくしました。Fさんは、お気楽な人だと思っていたのが、実は苦虫をつぶしたとても物静かな一面を持っていることに、私は驚きました。人を笑顔にさせる一面と家庭での物静かな一面があることに私は、彼のキャラクターに驚きを感じました。Fさんにも、人に見せない素の一面があることに、やっぱ普通の人だと感じました。Fさんと知り合って12年が経ちました。お互い年をとりました。今私は、Fさんと知り合ったひえだランドリーのことを思い出します。普通私は過去のことを思い出すと否定的な記憶が多いのですが、Fさんとの記憶はよく笑い楽しかった記憶を思い出します。こんな記憶は、私にはめったにないFさんとの楽しいよく笑った記憶でした。

 

【編集後記】

 下関の援護寮・一人暮らし・結婚と私の運命は劇的に変わりました。下関での私の運命はFさんとの出会いから、変わりました。私は自分にさまざまな能力を発見しました。ニュースレターからはじまったFさんとお母さんとの出会い、ひえだランドリーでの仲間との出会い、私は、下関に来て自分の人生をやり直しました。その中で私へ影響を与えたキーマンがFさんでした。面白くて、優しくて、楽しい、人を笑顔にさせるFさんにはお世話になりました。あなたとの出会いで私は変わりました。有難うございます。これからもFさんあなたと懇意にさせてください。よろしくお願いします。私は、あなたの笑顔で変わりました。Fさん、あなたは人を笑顔にさせる不思議なキャラクターを持った人です。これからも人に笑顔を振りまいて幸せのエネルギーを送ってください。

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