メンタルにゅーす13 メンタルにゅーすVol.13

メンタルにゅーすヒエダ

〜就労〜

 

20064月  Vol.13

発行責任者 SAM

地域生活支援センターヒエダ

Tel(0832)-51-6161

FAX(0832)-51-6177

 私は一般就労で就職して、今年で4年目になりました。3回目の入退院で将来は自立をし、仕事をして自分の人生を立て直そうと固い決意のもと生活訓練施設援護寮ヒエダに入寮しました。最初は、援護寮を退寮したら、小野田市に帰ろうと考えていました。援護寮の精神保健福祉士より小野田市へ帰らないで下関市でいちからやり直すつもりでがんばってみないかとアドバイスを受けました。私のことを誰も知らない土地で新しく人間関係を構築していくのは大変だろうなと思いました。私は、今回、下関市で生活してよかったと思います。知り合った人は大切にして長い付き合いをしていくように、私は自然体で対応しています。援護寮に入寮して19ヶ月後に就職して11ヶ月くらい援護寮から仕事場へ通勤していました。私はさまざまな人達のおかげで今の私があるのだと感謝の気持ちでいっぱいです。私の今までの過去を振り返って、私がどのようにして就労して今の私があるのか皆さんの参考になればなと思います。

 

(T)仕事に就くまで何をしていたか

      援護寮           福祉工場(ひえだランドリー)

                    病気や障害への対処法の習得

                    CIL下関へボランティア

                    ホームヘルパー、ガイドヘルパーの資格取得

                    体力を付ける

      CIL下関へ就職       ボランティアで自分の人となりを見てもらう

(U)どういう風に仕事を探したか(自分で探した)

    福祉関係の仕事がしたかった

    CIL下関でボランティアをして自分の人となりを見てもらった

(V)仕事が長続きした理由

    ・ 自分の障害は雇用主にオープンにして働く

    上司や同僚が病気や障害に理解があり、仲間に恵まれた

    援護寮、支援センターに仕事についての悩みなどで力になってもらった

    援護寮で新聞を発行していたことが今の仕事に役立った

   (病気、医療、就労、生活、制度、社会資源)

・ 病識が持てたこと

    病気や障害の残存した症状に対処することができるようになった

    実現可能な小さな目標を立て、パズルを組み立てるように実行した

    どうしたら仕事が長続きするか絶えず考え、試してここまでやってきた

 (W)不安

    病気と障害を持ってから仕事が長続きした経験がなかった

    人間関係をうまく構築できるか

    調子が悪くならないか

    仕事がきちんとできるか

 (X)健常な頃と障害を持ったことで変わったこと

    健常者と仕事で競争しない

    障害を持った自分にしかできない仕事をする

    規則正しい生活・仕事

    服薬・通院

    病気や障害と闘うのでなく向かい合っている

    障害を持ったことで社会的弱者(高齢者・障害者・女性など)の気持ちが分かるようになった

 (Z)就職をしてからやったこと

    職場の上司、同僚に精神障害の理解と啓蒙

    自分の調子の悪いときの就労形態を3年かけて認めてもらった

@    休める

A    短縮就労

B    時間差就労(うつ状態のときは朝が調子が悪いので出勤時間をずら           

                して就労)

     ・ 4ヶ月かけて週3日、4日、5日出勤として完全就労へ移行した

    とにかく、アガムの法則

       あせらない

       がんばらない

       むりをしない

    即断・即決をしない

       「ちょっと待って下さい」「考えさせて下さい」と言える

        ようになった

[編集後記]

 私はこれまで面接は約70箇所受けて、仕事は40種類くらいしました。仕事は23日、長くて1週間くらいしか続きませんでした。今回のCIL下関での面接では、病気と障害をオープンにして受けました。精神の当事者職員の募集でしたから病気や障害はオープンなのは当然ですけどね・・・・・

 就職するとき自分の病気と障害はオープンにしたほうが私の経験からいえば、気が楽で働きやすいと思いますが皆さんはどう思いますか?

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