メンタルにゅーすVol.138

メンタルにゅーすヒエダ

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私の一日のスケジュール

2013年  Vol.138

CIL(自立生活センター)下関発行

ピア・ハート下関(精神自助会) 編集 SAM

Tel(083)-263-2687

FAX(083)-263-2688

E-mail  s-cil@feel.ocn.ne.jp

URL      http://members.jcom.home.ne.jp/s-cil/

 私の1日の過ごし方を紐解いてみます。月曜から金曜日は普段仕事が9:00から17:00まであります。大体1日の起床、就寝はかわりありません。

 

月から金                土、日、祝日

 04:00 起床               04:00 起床

 05:00 朝食               05:00 朝食

 07:20 出勤                     

 07:30                       

     仕事               09:00 外出

 12:00                        

        昼休み                   

 13:00                       

     仕事               16:00 帰宅

 17:00                       

 17:30 夕食               17:30 夕食

                           

 19:00 風呂               19:00 風呂

                           

 21:00 就寝                              21:00 就寝

 

 私は、平日でも土日祝日でも毎日、生活のリズムはかえません。休みや祝日でも朝寝するとか夜遅くまで起きていることはありません。生活のリズムを一定にしているのは、下関に住み始めたころからです。3度目の入院で昼夜逆転を直してからずっと夜早く寝て朝早く起きるようにしています。朝食までの1時間と朝食後の2時間、精神関係の勉強か本を読んでいます。これは、私の主観ですが朝早く起きると1日が2倍に使えるような気がします。現在の生活リズムにして12年以上経ちます。昼夜逆転の生活は発病してから20年間続きました。なかなか、一人では昼夜逆転は直せなかったです。3度目の入院をきっかけに直しました。

 こうやって、1日のスケジュールをみてみますと、統合失調症だからと私が特段に変わった生活をしているように皆さんにはみえますか?これ以外に朝夕食後の2回と眠前に1回、1日に計3回服薬しています。また、幻聴・妄想がひどくなれば頓服を1日に2回まで服薬します。幻聴対策にボリュームを幻聴が消える程度にして、ウォークマンを聴いて仕事をすることがあります。また職場にベッドがありますので状態が落ち着くまでしばらく横になっていることがあります。調子が悪くなるのはいつものことで、何とか頓服・ウォークマン・ベッドで安静にしていることでやり過ごしています。このようにして、病気と障碍に対処しています。職場の上司や同僚の統合失調症の理解があればこそ、こんな私でも何とか仕事を続けることが出来ています。有難いことだと私は皆に感謝しています。

 私は、去年の年末、統合失調症を勉強していますと陰性症状と欝の症状の違いがこんがらがって良く分かりませんでした。私もそうですが、精神的に状態が下がったらうつ状態と考えてしまいます。朝起きると何とも言えぬエネルギーを吸い取られた気分の悪さ、仕事に行こうか、行くのをよそうかの葛藤あります。起床をしてから時間が経ち夕方には気分も落ち着いてきます。私は抗うつ薬のパキシルを服薬していますし、それが効果があるようで、確かに鬱の症状が取れました。ときどき、以前は自宅から外出しなくなったこと、物事をするのが大儀になったことなどがなくなりました。このような統合失調症の陰性症状も私にはあったように思います。これらのうつ状態と陰性症状は精神科医か経験を積んだ看護師にしか見分けがつかないのではと思います。本当に、統合失調症は奥が深いなーと思います。

 精神科医でもない私が勉強してもと皆さんは思うかもしれません。でも私には役に立っています。抗精神病薬を服薬していると便秘になることがあります。これは、薬の副作用で緩下剤を処方してもらいますと排泄が楽になります。仕事と統合失調症に何の関係があるのか、仕事が長続きしませんでした。私には幻聴と妄想が残存していますので、一緒に働いている人が私の悪口を言っているように幻聴がありました。それで、仕事に行くことが怖くて怖くて仕事が続きませんでした。もう一つ、妄想がありましたのでそれに囚われて仕事の効率が低下したりしました。目が上ばかり気になってしまいます。これは、眼球上転という薬の副作用だと分かりました。昼間服薬の後、毎日始終眠くなります。眠くて眠くて仕方ないので主治医に話しますと薬の鎮静作用が強すぎたので、薬の調整をしますと定期薬服薬後の眠いのが治りました。薬を服薬していると、ろれつが回らないときがありました。これは、薬の副作用です。これらのことは、薬の勉強しているときになるほどと理解できました。

統合失調症のことを勉強していると薬の知識も必要だなと考え、少しずつ理解できてくると自分自身安心できます。こういったことが下関に来て、統合失調症の勉強をして病気の症状、薬の副作用だと分かりました。また、制度のことを勉強していると、医療費の支払いが3割から1割払いの自立支援医療の手続きをしたらよいことが分かります。

 私は当事者として、統合失調症の勉強をしていると、次第に病気・制度・福祉・医療・就労・生活のことなど問題点を考え工夫してきました。これらのことを体験しニーズを考えるようになりました。そして、今の仕事、障碍者の自立生活支援に繋がりました。また、自分自身のQOLを上げることが出来ました。

【編集後記】

 私は1日のスケジュールを変えないのは理由があります。休日だからと言って朝寝したり、夜遅くまで起きていると生活のリズムが狂います。自分は、生活の中で甘えてしまうと、限りなく甘えてしまいます。私はその甘えが自分自身のことながら怖いのです。私は結婚して、元々は病的に几帳面なところがあったのが、適当に済ますことが出来るようになりました。連れ合いがアバウトなところがあり、私も生活の中でアバウトになってしまいました。私は連れ合いと過ごして良いこともありましたし、悪いこともありました。何でもかんでも自分はこうじゃないといけないと考えていました。思い込みがありました。しかし、私は生活のリズムだけは以前の独身のときと同じように、頑なに守り続けています。

 こうやって、生活のリズムを規則正しく刻むのは、昔からかと申しますと健全な頃は、ぎりぎりまで寝ていて、朝ごはんを食べずに出勤していました。発病して20年近く昼夜逆転していました。自分で統合失調症の勉強をしてからは、今の生活リズムを几帳面に刻んで生活しています。皆さんも、誰にも譲れないことがありますね。私にも生活のリズムは譲れないのです。

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