メンタルにゅーすヒエダ
〜自助会〜
(セルフヘルプグループ)
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2006年6月 Vol.14
発行責任者 SAM
地域生活支援センターヒエダ
Tel(0832)-51-6161
FAX(0832)-51-6177
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最近、とみに思うのは、同じ障害を持つ仲間といろんなことを話せる機会があればいいなということです。病気や障害を持つ人同士で話をして、「ああそんなこと自分にもある」とか、共感したり、自分の目標となるモデルになる人とかが見つかればと思っています。病気と障害を持っている人でもきちんと地域社会生活を営んでいる人は、周囲に結構いるものです。同じ問題を抱えている人、病気や障害を持つ人同士がグループに上記のようなことを目的に会を作ってミーティングを開催しています。そのグループをセルフヘルプグループ(自助会:SelfHelpGroup)といいます。そのモデルになるのがセルフヘルプグループのAAというものでアルコール依存者の会です。このグループが世界で最初のセルフヘルプグループの始まりで、歴史は1930年代頃からありました。もちろんSHG(セルフヘルプグループ)にはいろいろなグループがあり多種多様なミーティングが世界中で開かれています。
下関にも私が知り得た範囲ではSHGが2つあります。2度ほど時間を作って参加したことがあります。普段、健常者には絶対話しても理解してくれないこととか、当事者にしか分からない気持ちとか、気軽に話せていい機会がもてたことが印象としてあります。素直な感情の解放ができた事を覚えています。みなさんは「病気と障害を持って生きていていくのに生きにくさ」を感じたことはありませんか?当事者同士だけの会ですから言いっ放しの聴きっ放しです。話したくない人はパスもOKです。
1.セルフヘルプグループ(SHG)とは?
・ 同じ悩みを持った、気持ちの分かる者同士が、お互いを支え合うグループ
・ 自助グループ、当事者組織、当事者の会などともいわれ、病気・障害・依存や嗜好、マイノリティグループなど、同じ状況にある人々が相互に援助しあうために組織し運営する自立性と継続性を有するグループ
・ 感情の解放や自己管理など内面的なニーズや、セルフケアの問題を重視している(自立性、主体性)
2.SHGのルール
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自分の体験を語る会で、「言いっ放し、聴きっ放し」であること
A
他人の批判、説教、政治的または宗教的な主張はしないこと
B
話したくない人は話さなくてよいし、名前を言いたくない人は言わないで構わないこと。しかし会で聞いたことは他言しないこと。
3.
SHGの特徴
@
共通の問題を持つ当事者であること
A
参加は自発的であること
B
メンバーは対等な関係であり、仲間(Peers)であること
C
感情を共有していること
D
共通のゴールをもっていること
E
基本的には専門家の関与がないこと
共通の体験
***「なりたち」 自発的参加 ***
継続的活動
4.
SHGの機能
@
人間同士の感情の解放と支え合い
A
メンバーが成長する
@
モデルになる人に出会う
A
役に立つ情報が得られる
B
社会に向けて働きかける
わかちあい
***「はたらき」 ひとりだち ***
ときはなち
3.
SHGのグループの種類
@
病気や障害をもつ人たちのグループ
・ 身体的な病気(難病を含む)の人たち
・ 知的障害をもつ人たち
・ 精神的な病気や障害を持つ人たち
・ 吃音をもつ人たち
・ 感情・情緒的なつらさを抱える人たち
・ 身体障害を持つ人たち
・ 脳に障害を持つ人たち
・ 病気や事故などによる特徴のある顔(ユニークフェイス)を持つ人たち
A
何かに対するコントロールがきかない人たちのグループ
・ アルコール依存の人たち
・ 摂食障害の人たち
・ 薬物依存の人たち
・ 性的行動がやめられない人たち
・ ギャンブル依存の人たち
・ 虐待をしてしまう親
B
死別に関するグループ
・ 身近な人を亡くした人たち
・ 配偶者を亡くした人たち
・ 子供を亡くした人たち
C
暴力の被害者のグループ
・ 性暴力の被害者
・ 子供の時に虐待を受けた人たち
・ パートナーから暴力(DV)を受けている人たち
D
セクシャル・マイノリティの人たちのグループ
・ レズビアン
・ インターセックス(半陰陽)の人たち
・ ゲイ
E
ジェンダー(性)に関するグループ
・ 女性の解放をめざす人たち
・ 男らしさからの解放をめざす人たち
F
特定のライフスタイルをしている(していた)人たちのグループ
・ 一人暮らしの高齢者
・ 父子家庭
・ 家族を介護している人たち
・ 不登校体験者
・ カルト集団体験者
・ 外国人
G
援助専門職者のグループ
・ 人間関係で悩む援助専門職者
H
以上の人たちの家族のグループ
・ 病気や障害を持つ人の家族
・ 何かに対するコントロールのきかない人の家族
・ 不登校やひきこもりの子供を持つ家族
一人で抱え込まないで・・・困難や悩みを持ち続けているのはあなた一人ではありません。SHGとは同じような困難や悩みを持っている人同士が自主的に集い、相互に助け合うグループです。そこで体験・気持ち・情報をわかちあい、新しい生き方がうまれています。
【編集後記】
このような当事者グループのSHG(セルフヘルプグループ)のミーティングは全国的には大阪、東京などでよく開催されています。近くでは福岡県でもミーティングがあります。当事者のグループの設立は、当事者のニーズによる、当事者だけの、当事者のための、自主参加、継続的な活動が望まれます。
SHGのミーティングには基本的には当事者だけで運営・開催がされるのが本来の有り様ですが健常者も入ってミーティングするグループもあるみたいです。どうしても健常者の入ったミーティングでは当事者が心を開いてくれないことや感情の解放ができないことが多々あります。当事者同士でしか共感できないこと、分からないことなどもあります。
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