今回は、我々精神の当事者の相談先としてどんなものがあるか考えてみました。私が、考え出しただけで20箇所くらいありますのでもっとあるかもしれません。これらの中から、私たち当事者が利用するのでは病院や支援センターの精神保健福祉士(PSW)によくお世話になると思います。できれば、様々なことが自分で出来れば良いのですが、最初私はさっぱり分かりませんでした。私はCIL(自立生活センター)下関の精神の当事者職員なので、様々な手続き、制度の利用、病気と障碍などたくさんのことを心得ていないと仕事になりません。色んな人達に教えてもらい様々なことを自分で調べ勉強しました。その結晶が「精神障碍者自立生活マニュアル」です。これは、平成17年度にキリン福祉財団の助成で冊子を作りました。
皆さんは、病院や支援センターのPSWに相談して、場合によっては同行してもらって様々な手続きをしたことはありませんか。障碍者自立支援法は廃止され障碍者総合支援法が新たに施行しました。障碍者の利用しやすい・障碍者の視線に立った法律でありますように望んでおります。制度的には、私が統合失調症を発病した30年前の事を思えば少しずつ整備されてきました。場合によっては前法の障碍者自立支援法のように障碍者の自立を阻害する法律もありますが、今後の障碍者総合支援法に私は期待したいです。
精神障碍者の支援の輪を今回考えてみましたが、記述していけば沢山あることに気付かされました。PSWなどのように医療と福祉の専門家の登場により、当事者や家族は本当に助けられた方々は多いと思います。我々当事者には有難い事です。
【編集後記】
私たち当事者は、少しずつ失望したり希望を持ったり福祉法により一喜一憂した生活をしています。政権交代により障碍者総合支援法が、施行しました。
私たち障碍者が生活しやすい世の中になればいいですね。ノーマライゼイションの考え方が社会に浸透し始めたのか、市役所に行けば障碍者の話をきちんと聞いてくれるようになりました。法律というのは何度も検討しながら、良い法律となっていくのでしょう。私は、今遣り甲斐のある仕事(障碍者の自立生活支援、ピアサポート、メンタルにゅーすの編集、障碍者運動等)があります。こういったことを、次の世代にも伝えて、下関が障碍者の住みやすい市でありますように祈っております。