メンタルにゅーすVol.153

メンタルにゅーすヒエダ

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君子危うきに近寄らず

〜調子が悪くなる人や場所を絶つ〜

2014年  Vol.153

CIL(自立生活センター)下関発行

ピア・ハート下関(精神自助会) 編集 SAM

Tel(083)-263-2687

FAX(083)-263-2688

E-mail  s-cil@feel.ocn.ne.jp

URL   http://members.jcom.home.ne.jp/s-cil/

 私は、苦手な人がいます。皆さんにも苦手な人がいませんか?そんなことを無意識に避けていました。私は、日記を付けていますので下関に来てからの日記も処分せず持っています。下関に来て調子を崩して3ヶ月入院していた間以外、私は、日記をつけています。1年に1回、日記を読み直す機会があります。昔のことがリアルタイムでその記憶がよみがえります。いろいろな経験で特に病気と障碍を抱えている私には日記に反省と教訓が記録されています。それは、恥ずかしいことであったり、楽しかったこと・悲しかったこと、勉強になったことなどさまざまな経験です。下関に来てからのこれらの経験は、これからも毎日日記に記録していこうと思います。

 私は、苦手な人・場所などはあえて避けています。私が以前住んでいたS市に帰ると友達に会うこと・知り合いに会うことが多く、必ず調子を崩します。絶対にS市に行かなければいけないときはあらかじめ頓服を服薬しています。バスや電車に乗ると幻聴・妄想が酷くなるので一人では乗れません。以前は友達と一緒に外出していましたが、今は連れ合いと一緒に外出します。今は、ほとんどの移動は自家用車を利用しています。昔の格言で「朱に交われば赤くなる」とありますが、私はあえて人を選び、私にいい影響を与える人と親交を交えています。私の調子が悪くなる人や場所には、連れ合いや上司がアドバイスをしてくれますので安心です。下関に来て13年が経ちますが苦手な人は2,3人くらいです。人を選んで生活しているようで良くないかも知れませんが、自分が調子を崩すよりはと考えています。悪い影響を私に与える人も場所も、私は避けています。日記を読み返すと箇条書きで理由が記録されています。

 そのほかに調子が悪くなることは、他人の噂話をしたり、非難したりすることなどがあります。ですから、他人のことについては肯定的に話しますし、否定的には話さないように注意しています。なるべくなら、人を誉めることを話しますが、非難することは話しません。こんなことは、私だけのことでなく対人関係で人が人として気をつけていることで普通のことではありませんか?私は調子を崩さないように、服薬・通院を守り、苦手な人・場所に近づかないようにしています。人それぞれに苦手な人・場所などがあると思います。皆さん調子を崩さないように気をつけましょう。

 年1回、社員旅行があります。私は社員旅行へ行ったことがありません。何故かというと、旅先で人が多いところは、幻聴と妄想が酷いからです。しかし今年はチャレンジしようと思います。今まで、社員旅行はパスしていましたが今年は理由もなく行きたくなりました。とはいえ、宿泊ホテルや観光客の多い名所に行くと決まって、幻聴と妄想が酷く発現し辛いです。また、精神科の病院に受診に行くときも幻聴と妄想が辛いです。今は、外出する前に頓服を服薬しています。ウォークマンを聞くこともあります。頓服・ウォークマンをいつも携帯しています。仕事もプライベートでもこの二つはいつも持ち歩いています。下関の近辺の外出も一人では幻聴・妄想があるので電車・バスには乗りません。自家用車で移動しています。デパートやスーパーに行く場合も幻聴と妄想対策として頓服、ウォークマンで対処しています。それと買い物や用事が済むと、すぐにデパートやスーパーなどの建物から出て自宅に帰ります。仕事などでの出張では2,3ヶ月前から上司に指示してもらい体調を合わせて研修に行ったりします。多分私は、外出は一人では無理で、以前は友達についてきてもらっています。今は、私には連れ合いがいますので時々二人で旅行に行ったりしています。それは、連れ合いがいることで可能なことです。私は、結婚して連れ合いがいることで助けられることが多いです。自宅で夜、幻聴が酷いときも連れ合いが傍にいることで安心して生活が出来ます。統合失調症の私の残存症状の幻聴と妄想が覚醒時ずっとありますので、じっとして頓服などで対処しています。

 

【編集後記】

  今回のタイトル君子危うきに近寄らず」でお話を進めていますが、自分としては新たな発見がありました。自分の苦手な人には近づかない、苦手な場所にも近づかない。文章を推敲して編集するともう一つの事が推敲されました。当事者として何か問題・悩みを抱えたときにそれを解決する方法・相談する社会資源が見えてきました。人間考えると同じような結果になるようですね。病気と障碍を抱えて生きているとさまざまなことに悩んで生きているようです。私は今回の経験の考察で、新たな相談先を確認しました。それは、連れ合いに相談する事です。近くにいる人なのに今まで相談しなかったのです。同じ当事者なので話を聴いてもらってたら、落ち着いてきました。悩みは、一番近くにいる人に相談したらいいかも・・・・・「遠くの親戚より、近くの隣人」

 残存症状のある私は、頓服やさまざまな対処で外出が無理なときもあります。自宅で横になって安静にしています。しかし、頓服を服薬するのも主治医の用法・用量を守っています。私は、いつ調子が悪くなるか分かりませんので頓服を予備に持ち歩いています。連れ合いにも頓服を預けています。それと、自分の服薬している薬のことが書いてある「お薬手帳」を持ち歩いています。基本は、頓服とウォークマンを携帯していれば、幻聴も妄想も何とか対処できます。また私が苦手な人とは口を聞かないことにしています。私は何十もの対策をしています。それでも、調子が悪いときは、お薬手帳で、薬局を探して処方してもらうことが過去に一度だけあります。二日分だけ薬を処方してもらったことがあります。お薬手帳を持ち歩いていてよかったです。

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