私がメンタルにゅーすの中で繰り返し使う言葉に皆様は嫌と言うほど気付かれているものと思います。対面する相手のことをじっくり下調べをすることは大事なことです。また、調べたものを冷静に吟味して振り回されないことです。そして、それを頭の中に叩き込み実行することが大切です。私は、高校を卒業してから5年間くらい企業の研究所で働いていました。研究所での仕事ですから今までだれも取り組んでいないことを研究します。それで、既存の技術を調べることから始まり、私は外国語は英語しか知りませんので英語圏の国の技術を調べていました。このように以前勤務していた会社で、研究のいろはを徹底的に叩き込まれました。私の勤めていた企業の研究所は研究開発ですので、工場からの研究依頼で研究費が出ていました。研究開発が終われば、技術を成果物として工場に移管して、順調に稼動すればそれでおしまいです。
私がもう30年も対面している病気、統合失調症は社会生活をする中で私自身様々悩み・考え・試行を繰り返しています。病気・薬・制度・生活技術のノウハウ・病気や障碍の対処の仕方等、考え試行を繰り返していることの基本は研究所での仕事で叩き込まれた研究の仕方・考え方が今の仕事に非常に役立っています。ただ、私は物事を目的・手段・結果・結論と論理的に考える訓練を研究所で仕事をする中で身につけたので生きていく中で良いこと・悪いこと・知らないでいいことまで調べ考えてしまいます。私は物事の大概のことは、自分で調べ考えて解決してしまいます。ただ、統合失調症は自分に降りかかった病気と障碍ですので、冷静に対処できないこともパニックになることもあります。服薬と通院の遵守が大事なことであると分かっているのに、ときどき服薬を忘れてしまいます。病気と障碍・仕事・生活にはアガムの法則(焦らない・頑張らない・無理しない)で取り組むことだと分かっていても、焦ったり・頑張ったり・無理をしてしまいます。しかし、ただ一つ私は最近、人に優しく接することを心掛けています。人の話を話の腰を折らず穏やかに聴くことは私にとって難しいことですが日々努力しています。
私は大概、事務所で仕事をしています。利用者の中に精神病の方がいますので、彼らのフォローや相談業務・対外的な精神関係の施設との仕事の調整等、最近始めました。少しずつ仕事のフィールドを広げていくことを考えています。あまり急に、仕事を増やすと調子を崩すかもしれませんのでゆっくり確実にアガムの法則で取り組んでいます。病気と障碍を持って生きていくことは大変です。様々な、対処の仕方を試行しながら仕事・生活を送って毎日を過ごしています。人間には、喜怒哀楽があります。喜んだり・怒ったり・哀しんだり・楽しんだり、様々な気持ちがありますが私には、その気持ちが極端に現れます。毎日を穏やかに静かに過ごしていけたらなーと常々思います。
この間、「メンタルにゅーすヒエダ」のホームページの紹介をするプログラムを作り・動作させましたらキーワードが250単語くらいよく使う言葉があると結果がでました。その中で、「メンタルにゅーすヒエダ」のキーワードが一番で内容のニュースレターの名と体を現す言葉だと結果が出ました。多分ネットのキーワードで検索されるよく使う言葉と言っても考えつきませんでした。ただ、地域社会生活を続けるなら、服薬・通院の遵守、規則正しい生活リズム、バランスのよい食事、睡眠、ストレスの少ない生活、当事者同士の交流、適度な運動・仕事、困ったときの相談先等考えられます。余り、焦らず・頑張らず・無理しないで生活をする事を奨めます。調子が悪くなったら、主治医の診察を受けるか、頓服を服薬して安静にしていてください。薬は1時間くらい経てば効果を発揮してきますので落ち着いて下さい。
私自身が、自立生活で使う言葉を考えてみますと以下のようなものがあります。その都度その都度で応える言葉に規則性があります。皆様、メンタルにゅーすで繰り返しよく私が使う言葉は気付かれていることと思います。
@アガムの法則(焦らない、頑張らない、無理しない) A通院・服薬の遵守
B睡眠 C病気と障碍の対処 D生活リズム(昼型のリズム)
Eバランスのよい食事 F安静 G困ったときのサポートの求め方
H頓服の利用 I社会資源の利用 J就労 Kデイ・ナイトケア L金銭管理 Mドラッグ管理 N平穏なストレスの少ない生活
何かの目的で繰り返し使う言葉が、別の目的の中に重複していることを目にすることがありませんか。それならSAMはメンタルにゅーすで何を読者に伝えたいのかと疑問を持つかもしれません。私は、皆さんに同じ精神の当事者として、たとえ統合失調症に罹患していても自暴自棄にならず、服薬・通院を遵守して病識を持って地域社会で長く生活して欲しいです。貴方には見えない所で気にかけたり、支えてくれる人がいますよ。私も様々な人に支えられています。私たちは一人ではありませんよ。
ただ、私が恵まれているのは、職場の上司・同僚、友人、医療・福祉従事者がいることです。そして、病気と障碍に周囲の人達が理解があり、環境に配慮してくれることです。CIL下関で私の仕事は障碍者の自立生活支援・障碍者運動の一環として、皆さんに私が知りえたこと、勉強した精神関係のことを共有財産としてメンタルにゅーすをホームページとして残し皆様に利用してもらえる事だと思っています。
【編集後記】
私は、自分のやっている仕事に誇りと遣り甲斐を感じております。また、JIL(全国自立生活センター協議会)のCILの中に精神の当事者とメーリングを立ち上げました。10人くらいのメンバーで情報を取り合っています。メンバーの皆は精神の当事者で構成され、まだこれと言った成果物はできていませんが連絡を取り合っています。皆、優秀な方たちで私より歳が下ですが教えられることが多いのです。また、全国の地域のCILの精神の当事者の皆さん、私どものメーリングに入って、お力を拝借したいのです。どうかよろしく御願い致します。本誌を見た方、精神の当事者に伝えてください。
私はこれまで、必死で生きてきました。それは、人生で潜り抜けるゲートが60なら、私は、100のゲートを潜り抜けようと思って生きてきました。今は、そんなに生き急いでいません。私は何故生き急いでいたのか分かりませんでした。今は、スローなペースで穏やかに静かにのんびりと人生を歩いていこうと思います。皆さんは十人十色なので様々なスピードで生きていくことが選択肢としてあります。私は私のスピードで生きていけばいいのだと思います。そして私は、当事者ならではの情報の発信をメンタルンにゅーすヒエダで続けていこうと思います。私の勝手な思いで始まったメンタルにゅーすの編集ですが皆様にお役に立てばと思います。(*連絡はCIL下関 SAMまで E-mail s-cil.y@feel.ocn.ne.jp)
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