人間があることを始めるのに次の3つが必要と考えます。
1.
同一思考
2.
同一方向
3.
同一行動
の3つです。これらを私は肝に据えています。私が何かを始めるときに周りの同僚に理解を図ります。パソコンで言えば同期を取ります。パソコンを使っていると、例えば、音楽をCDからパソコンにコピーをするときに人間とパソコンの相互理解するために同期を図ります。共通言語(中間言語)みたいなもので、相互理解を図らないと2者は平行線のままです。私は何かを始めるときに私自身を分かってもらうために同僚に説明しますが上手く伝える事ができません。それは私が理解していても他者にも私の考えを分かってもらうために上手く説明しようとしても伝わらないときがあります。しかし私は自分の考えたことを実現するために仲間に相互理解を図らないといけないのです。
話を最初から説明します。私は、仕事をするときに周りの仲間に上手く伝えるにはどうしたらいいのか考えました。それが上記の同一思考・同一方向・同一行動です。私の考えていることを皆に聞いてもらうためには、私だけが理解するだけではいけません。思考・方向・行動を考えないといけません。ですから、私は、その3つを念頭において仕事をしています。
実は私は、36年前はコンピューターには堪能でした。そのころのコンピューターの知識でWindows
7を使っているとエラーが出ます。私のデスクにあるパソコンは職場の中でいちばんエラーが起きますし、時々暴走します。それを直してもらうために「パソコンにどのような命令を出して、どのような結果になったか」を説明しないといけません。職場でパソコンの師匠が2人います。私の師匠はソフトに堪能なTとハードに堪能なFです。彼らに上手く説明するときに必ず聞かれることがあります。また、様々な情報収集のためにネットサーフィンします。時々、私はウィルスを自覚なしにパソコンに持って帰るときがあります。平成18年には、トロイの木馬と言うウィルスをパソコンのアンチウィルスプログラムが教えてくれて、自分で何とか対処できました。
そのような事を同僚に話していましたので、同僚のデスクのパソコンを私が触ると持ち主がSAMが使うとパソコンが動かなくなると警戒してきます。私は何とも不名誉な称号(「パソコントラブルメーカー」)を拝領しました。私の上司Kは、初めて私のデスクにパソコンが据えつけられたときに次のようなことを言っていました。彼が言うには、「SAM最近のパソコンはどのような使い方をしても故障しないように出来ているから心配しなくていいよ。」と話してくれました。パソコンには「復元」と言うコマンドがありますので復元を15回続けました。私も復元を2,3回までは覚えていますがパソコンは止まって動かなくなりました。パソコンの初心者のずぶの素人のSAMが使用すると考えられない動作をしてソフト的に止まってしまいます。師匠がいないときにパソコンが止まることが多いので「どのような使い方をして、パソコンが止まったのか。」を伝えています。そんな私もWindowsを10年くらい使った今も時々、パソコンが止まるときがあります。そのうちの6割くらいは直せるようになりました。私が使っているパソコンは職場のみんなの使っているパソコンよりメモリーもHDDも大きくなったものを使っています。それでも、まだ時々パソコンが止まりますが、むやみに復元をしないようになりました。私とパソコンは時々主なのか従なのか私もパソコンも分からないときがあります。
私は、今のパソコンを使うようになって、復元をした事がありません。パソコンが誤動作しても対処できるようになりました。パソコンにエラーが出たら、その直前にやったこと、結果としてどのようになったか自分の頭の中で整理して、私のパソコンの師匠に説明して直してもらっています。でもパソコンを使っていて、突然エラーが出たときにむやみやたらとパソコンをいじらないほうがいいのです。しかし、いまや私の仕事はパソコンに依存しています。パソコンがないと仕事になりません。パソコンに対して分からないときは、パソコンをいじらないことですね、本当に実感します。
しまった、また話が横道にそれてしまいました。話を元に戻します。私たち、CIL(自立生活センター)は、全国自立生活センター協議会(JIL)に加入しています。昔は、個人プレイで行政に話をして、障碍者運動をしていた方は、CIL職員の中には多いと思います。そこで分かった事は、個人プレイよりもチームプレイで、チームプレイより団体で行政交渉するほうが我々当事者の意見を聞いてくれることが多いことに気付きました。まだまだ、新しい法の障碍者総合支援法には、不備があります。私が記憶にあるのは1980年代初めに、日本の障碍者運動が始まりました。私が統合失調症を発病したのが1980年代でした。多くの仲間や友人に支えられて私も障碍者運動の潮流に巻き込まれながら、少しずつ障碍者の権利を取り戻すために微力ですが役に立っていればと思い起こします。
【編集後記】
最近、JILの代表の平下氏が「JIL知的・精神障害者自立支援プロジェクトチーム(仮)」を立ち上げられました。このメールより以下に一部抜粋しました。
「『重度訪問介護の知的・精神障害者への対象拡大』はかねてから私たちが求め続けて
いたものでもあり、
種別間格差の是正に向けた大きな一歩ではありますが、実質的に精神障害者は対象に
なりにくく、
ニーズはあっても行動障害のない人は対象外になってしまう状況でのスタートになりま
す。
そうされてしまう要因の一つは、厚労省が本気で重度訪問の対象拡大をやりたいわけ
ではないということもあろうかと思いますが、
知的・精神障害者の自立生活実態件数が非常に乏しいことも、制度化が遅れている大
きな要因であろうと思われます。
私たちCILは障害の種別を超えた支援を目指しているものの、肢体不自由者以外の支
援件数は、まだまだ乏しいのが現状です。」
これらの団体交渉するときに、同一思考・同一方向・同一行動が今まさに必要なことです。
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