メンタルにゅーすVol.176

メンタルにゅーすヒエダ

 

精神保健福祉手帳と自立支援医療

手続き

2016年  Vol.176

CIL(自立生活センター)下関発行

ピア・ハート下関(精神自助会) 編集 SAM

Tel(083)-263-2687

FAX(083)-263-2688

E-mail  s-cil@feel.ocn.ne.jp

URL   http://members.jcom.home.ne.jp/s-cil/

私は2年に一度の精神保健福祉手帳、毎年の自立支援医療(精神科での通院医療費が3割負担から1割負担になります。)の更新があります。手続きは、私が通院している稗田病院では病院が代行してくれるので、手続きに必要な書類にサインします。もちろん、手続きを代理でしてくれるので同意書・依頼書にサインして病院の精神保健福祉士(PSW)の確認のもと、下関市立下関保健所へ代理手続きをお願いしています。私は、毎年、更新の時に病院のPSWから必要なものを印刷したメモ紙をもらいます。今年は、手帳と自立支援医療の2つの手続きをしないといけないので以下のものを病院に持参して手続きをしました。(稗田病院では、以下のメモ紙をもらいました。)

SAMさま(手帳&自立支援医療の手続きの場合)

印鑑

 

写真(4×横3)

年金証書

振り込み通知書または通帳の写し

保険証・受給者証

 

診断書料 (2000)

 

診断書料(5400円)

8月末  自立(1年目)

     手帳( ○級)

以上です。

手帳と自立支援医療の更新の手続きは、3ヶ月前から出来ます。いずれにしても、保健所での手続きを代理で病院のPSWが行ってくれるので、個人でやると忘れてしまう事もあり、私は助かっています。

私は、映画に行くときに手帳を使います。1,000円で映画を見ています。下関美術館は入館料が無料です。海峡ゆめタワーは半額になります。生活保護を受給していれば障碍者加算(居宅で生活していれば、124880円、216590円;入院していれば、122260円、214830円:平成267月現在)があります。よく手帳を申請した理由で1番多いのはバス代が半額になるという事です。皆さん、手帳を更新して保健所に行ったときに、手帳がどんな事に利用できるか教えてもらって下さい。結構、色んなことに手帳が使えます。手帳を大いに利用しましょう。私は、チャチャタウン小倉のシネプレックス小倉へ連れ合いと映画をよく見に行きます。下関駅のリピエ下関に映画館が出来ましたので、早速映画を見に行ってみてはいかがですか。私は、下関美術館には連れ合いと行く事があります。絵などの美術品は私にはよく分かりません。しかし、色んな作品を見ると驚く事が多いです。それで、2人で美術館にいくことがあります。私自身は、美術品に興味がなかったのですが少しずつ鑑賞すると審美眼が養われます。美しいもの美しくないもの美醜の見分けは、難しいです。静かな美術館で心が落ち着きますよ。皆さんも美術館で、作品を鑑賞してみてはいかがでしょうか。

 3回目の入院は4年間弱でした。入院が1年を超えると生活保護で家賃扶助費がでない規則になっています。私は、3回目の入院が4年弱入院しましたので主治医に相談しました。そしたら、主治医が手帳を取って、生活保護の障碍者加算のお金が出るのでそれで家賃を払うように奨めてくれました。そのお金で自宅の市営住宅の家賃を毎月払っていました。本当に助かりました。主治医には感謝しています。

 私は、萩によく車で連れ合いとドライブに行きます。最近萩の観光客はめっきり減っています。萩は吉田松陰、高杉晋作、伊藤博文など維新の志士、明治の重鎮が数多く輩出されていました。私は、萩が好きで独身のときによく萩にドライブに行っていました。ほんとに、何かあれば萩に行ってました。

 話が横道にそれましたので、元に戻します。当事者の皆さん精神保健福祉手帳は、申請しておきましょう。手帳はバス代が半額になるだけでなく、上手く使えば様々な使い方ができます。また、自立支援医療の手続きはしておきましょう。自立支援医療で医療費が3割負担から1割負担になりますので手続きしましょう。当事者一人ひとりに手帳の利用は様々です。よく考えて、手帳の申請、自立支援医療の手続きをしましょう。手帳を申請して利用し新たな生き方、余暇の過ごし方になるかもしれませんよ。

【編集後記】

 私の知人の一人がよく話していました。精神保健福祉手帳は行政が精神障碍者の数を確認するために作った制度だとしきりに話していました。私もそのような理由も考え方の一つであると思います。私は3回目の入院で生活保護の障碍者加算を利用して市営住宅の家賃の支払いのため手帳を申請しました。手帳を申請して困った事はありませんでした。

かえって手帳の申請でのメリットのほうが多かったです。入院中1年を越えて入院する少し前に生活保護の家賃扶助費が規則で切れます。そのため、家賃を払えないのであれば市営住宅の荷物をかたずけて家を出て行ってくれと言われました。手帳の所持でデメリットは殆ど経験しませんでした。この家賃扶助費が切れることは、どうしようもない事でしたが障碍者加算で家賃が払えて助かりました。

あるとき、仲間の当事者がバスに乗ってバスを降りるとき運賃を半額払いながら手帳を運転手に見せて降りようとしたら、「お前は障碍者ではない、ちゃんとお金を払って降りろ。」と非難されたことがありました。その話を数日して聞きました。私は確かに不利になった事はありませんが、上記のバスの運転手の当事者への非難は運転手が悪いと思います。バス会社にきちんと話をしておきました。精神障碍の当事者と会った経験がない理解のない健全者は、当事者に心無い非難をします。しかし、社会には無理解な健全者がいますが、そんなときは支援センターやCIL下関などの職員に伝えて下さい。団体として、バス会社にきちんと話をしていきます。そして無配慮なバス会社の運転手の名前を指定して二度とこのような差別がないようにしていきます。無配慮の言葉の差別に断固闘います。

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