メンタルにゅーす18 メンタルにゅーすVol.18

メンタルにゅーすヒエダ

〜生活管理〜

 

20072月  Vol.18

発行責任者 SAM

地域生活支援センターヒエダ

Tel(0832)-51-6161

FAX(0832)-51-6177

 私は、自分の生活をプライベートと仕事の大きく二つに分けています。自己管理の仕方は、各人いろいろなやり方があると思います。生活の中でプライベートでは気が緩んでボーっとしています。仕事をしているときはかなり気が張っています。静と動のメリハリが際立つ生活です。人は生活の中で様々なストレスを感じます。ストレスは悪いことのように考えがちですが、積極的な生産活動、自己成長を促すエネルギー、集中の源として活用していけば、自分をプラス面に突き動かす効果もあります。以下に私の生活で気をつけていることを表にします。

表1.生活管理

 

食事管理

食事ノート、バランス

 

金銭管理

家計簿

 

 

プライベート

 

健康管理

睡眠、服薬管理、症状日誌

 

衛生・整理

 

 

余暇

 

 

記録(日記)

 

生活

 

 

計画

 

 

成果

 

 

仕事

 

対人関係

 

 

言動穏やかに

 

 

 私は、主に上の表のことは徹底的に管理し、記録をとっています。よく主治医に診察のときに話すと、毎日データを取ることに具合が悪くならないかと聞かれることがありますが、私にとっては逆にデータをとらないと落ち着きません。データは記録をとるだけでなく、振り返ってみたり検討したりしています。しかし、読者の皆さんが、いきなりここにあげたことを行おうとすると、具合が悪くなると思います。大体でもいいですから心に留めて生活することが望ましいと思います。その他に日記をもう10年くらい取っています。日記といっても、文章を書くのではなくて、その日にあったことを箇条書きにしています。記録を残して、それを振り返ってみると、反省すること、病状のこと、知り合った人達のことが思い出されます。過去のいろいろなことを変えることはできませんが未来に向けて、どういう生活をしていけばよいかいろいろ参考になります。

 

 食事ノートは朝・昼・夕の食事で何を食べたか、もちろん間食も入れて記録します。これを最低でも1ヶ月くらい記録していくと、自分が思ったより沢山いろんなものを食べていることが分かってきます。また、食事のバランス、糖質・タンパク質・ビタミン・脂質などの栄養バランスや野菜の食物繊維をきちんと摂っているかが食事ノートを見ると一目瞭然で分かります。

表2.症状日誌

日付

10

曜日

周囲

×

 

 

 

 

 

対人関係

×

 

 

 

 

 

落ち着き気分

 

 

 

 

 

幻聴

×

 

 

 

 

 

妄想

×

 

 

 

 

 

出勤気分

×

 

 

 

 

 

睡眠時間

6

5.5

6.5

 

 

 

 

 

体重

65

64.8

65.2

65.4

64.8

 

 

 

 

 

服薬

 

 

 

 

 

       夜

 

 

 

 

 

 上の表は、私が毎日取っている症状日誌です。この項目を選んだのは、残存している症状をベースにかなり考えたからです。今考えると、当を得た項目だと思います。身体的な項目として、体重を選んだのは私が太りやすい体質だからです。出勤気分は、欝の気分のことで、欝の症状が出ると仕事に行きたくなくなるのでこれも大事な項目です。うつは朝の気分が一番悪く、仕事に行こうか休むか葛藤があります。

【編集後記】

 当事者は、病院や施設で看護・管理されます。たくさんの人がいるのでそれなりに規則は必要です。病院を退院したり、施設を退所して家族のところに戻ったり一人暮らしを始めるかは当事者の決めることです。ただ、私は病院や施設にいたことで良いことは続けています。朝、日が昇れば起きて動き出し、日が沈めば身体を休め、眠ります。毎日会った人には、挨拶し雑談をし感謝します。何かに悩めば、援護寮や地域生活支援センターの職員、主治医やカウンセラーに相談します。人を褒めることはしますが非難することは控えます。ときどき嫌な記憶がフラッシュバックします。そんなときは、楽しかったこと、初恋の人、小さな頃のことを頭を切り替えて思い出します。

 10月から自立支援法が完全施行されました。施設では利用者の確保・今後の運営をどのように進めていくかと難題が積み重なっています。施設の職員が辞めていったり、利用者の人数が減ったり、施設を廃業したり、何かと問題は山済みです。それらに振り回されずにマイペースで泰然自若として毎日の地域社会生活を続けていければ良いですね。

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