メンタルにゅーすヒエダ
薬の副作用
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2004年6月 Vol.2
発行責任者 SAM
地域生活支援センターヒエダ
Tel(0832)-51-6161
FAX(0832)-51-6177
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皆さん、服薬は大切だと考えていますか?精神病は脳内の精神伝達物質のドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンなどのバランスが乱れることによって発症します。
原因はまだはっきりつきとめられていませんが、遺伝・生育環境・性格・対人関係・ストレスとか、さまざまな要因があります。しかしこれが有力というものはわかっていません。
服薬が統合失調症の再発予防と状態の安定化に効果を発揮しているのは紛れもない事実です。しかし、当事者は「病気や障害を受容できていない」、「副作用が嫌」などといって断薬して再発してしまい入院することがよくあります。
私の場合、「目がつる」「手が震える」のが副作用です。薬の副作用と病気の症状はなかなか見分けが難しいのです。日常で気づいたことは主治医とよく話してみてください。通常、薬の副作用は薬をかえた数日から1ヶ月位の間に起こります。
〈薬の副作用〉
◎ よくある副作用
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パーキンソン様症状(体がうまく動かない、手が震える)
・ 手足の筋肉が緊張する
・ 動作が鈍くなる
・ 手が震える
・ 体が前屈みになって小刻みに動く
A
ジストニア(目が上を向く、ろれつがまわらない)
・ 顔や首が強くこわばる
・ 首が反り返る
・ 目が上を向いたまま正面を向かない
・ 舌がでたままになる
・ ろれつがまわらない
B
アカシジア(足がむずむずする)
・ 絶えず歩き回る
・ 足を落ちつきなく揺らす
・ じっと座っているまたは立っていることができない
C
ジスキネジア(無意識に口が動く、手足が勝手に動く)
・ 舌鼓を繰り返す、舌を突き出す
・ 口をすぼめる、唇を尖らせる
・ 口をもぐもぐ動かす、歯をくいしばる
・ 指を繰り返し曲げ伸ばしする
D
その他
・ 便秘(よくある)
・ 口が渇く(よくある)
・ 立ちくらみ
・ 生理が止まる
◎ 稀なあるいは長期間服用後の副作用
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悪性症候群
・ 高熱が続き、汗がでて、筋肉が強ばり動きが乏しくなる
・ 稀だが命に関わることがある
A
遅発性ジスキネジア
・長期間薬を飲み続けたあとの口をもぐもぐ動かす癖や、手の指をこすりあわ
せの癖
[健康コラム]
散歩のすすめ
特に道草を食いながら、花を楽しみ、小鳥の声を楽しんでみませんか?決して早足で歩かないで!!ゆっくり時間と空間を共有することが大切!!心身共に健康になる秘訣だそうです。軽い20〜30分の散歩、散歩がいかに人の心を和らげるのか。もちろんダイエット効果大!!(PHP:「その他の雑学より」)
【編集後記】
副作用は、薬の調節・他の薬への変更・副作用止めの薬を注射したりすることで治すことができます。副作用の後遺症の残ることはありません。主治医の処方した用法・用量を守って服薬してください。自分勝手な判断で薬を調節しないで主治医と相談の上の服薬をお勧めします。副作用がでたと思ったら我慢せずに主治医に相談しましょう。
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