メンタルにゅーすVol.216

メンタルにゅーすヒエダ

 

「『当事者が調子悪くなったら』周囲の対応法」

2016年  Vol. 216

CIL(自立生活センター)下関発行

ピア・ハート下関(精神自助会) 編集 SAM

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FAX(083)-263-2688

E-mail  s-cil@feel.ocn.ne.jp

URL      http://blog.livedoor.jp/npo_light/archives/cat_8979.html

 当事者の調子が悪くなったらどう対応したらいいのだろうか?周囲の人達は悩むだろう。当事者は、調子が悪くなるのは少しずつ違うので、その対応法はその時々で係る人々も違います。私SAMの調子が悪くなるのを参考に各自で考えてみて下さい。

 私がどのような人間か分からないとその対応法も分からないので私のことを少し話します。私は、周囲との関係では、真面目で責任感が強く、頼まれると断る事ができず、それがまた負担になる事が多かったです。周囲の人たちに良く見られようと、周りをすごく気にして生きていた自分を思い出します。このような病前性格でしたので、今思えば生きにくい対人関係、仕事、生活をしていました。

 私が精神病を発病する前の仕事のスタイルは、朝8時半から明け方の4時くらいまで仕事するというものでした。こういった生活を1年近くしていましたので、ろくに睡眠時間も取らないので精神病になるべくしてなったと思います。私は今になってみると、物事に取り組む際の仕事の取り方組みが極端だった事に気付きます。中庸な生活をして生きていくことが上手くできませんでした。何かに熱中すると夜昼なく熱心に取り組みます。このような性格・性質を持っていると身体を壊す原因ですね。

 さて私のことはここまでにして、次に私が現在CIL下関・NPO法人らいとで病気と障碍を抱えながら仕事・生活をどのように送っているかお話します。勤務して15年目になります。この間に調子を崩したのは何回もありますが、精神科病院に入院したのは1回だけです。

 私の上司や同僚は私をどうとらえていたのでしょうか。私は、大人しく静かで責任感が強く真面目でしたので皆はその頃の私のイメージで捉えているのでしょう。最近診察のとき私の主治医がよく話してくれることがあります。それは、薬で気分(状態)が上がったときも下がったときもコントロールできるけれど、SAMはどのように生きていきたいのと聞かれます。これは考え方によるけれど、「薬により無感動でロボットのように生きるの?ある程度の感情を残して人間的に生きるの?」と私に主治医は尋ねられているように思います。わたしは、喜怒哀楽は普通に表現できる程度には残しておきたいです。幸い私は、今上がっているな、下がっているなということがわかりますので、それらには対処できるのではないかと思います。ここまでの私を踏まえて皆さんSAMのことを考察してみて下さい。

 私は、躁と鬱の症状があります。下がっている鬱のときは、辛い事を周囲に話しますし、相談します。割と、鬱のときは周囲のアドバイスをよく聴きます。そして、診察・服薬につなげています。主治医の診察のときに抑鬱状態で調子が悪いと訴えます。鬱状態のときは、割と私の扱いは当人の私が辛いので、その状態を解決するために皆の話はよく聴きます。

 ところが、そう状態の上がっているときは、当人の私は気付かないことが多いです。気持ちが上がっているときはスーパーマンのように感じます。眠らなくて良いし、食事を取らなくてもいいのです。食事をとっても運動量が多いので痩せてきます。周囲のアドバイスは、当人にとってこんなに調子がいいのに何言ってんだみたいな感じです。当然、周囲のアドバイスは聞く耳を持たないですし、うるさがります。周囲とすればなすすべがありません。こんなとき周囲はどのように対応すればいいのか分からないと思います。

 私が思うにこんなときは当人の信頼している人に話をしてもらう事が大切ではないかと思います。例えば、受診・入院につなげるにしても強制的に多人数で行動を起こすのは控えた方がいいのです。時間はかかりますが、信頼する人が説得を続ける事が、後々の人間関係を維持するのに有効です。信頼関係を失うと当人はコンタクトを関係者とは取らなくなります。本人にとっては不利になりますが、そんなことに考えは及びません。時間がかかりますが説得を続ける事がベストです。こういう人間関係・行動を続けていくと当人も今上がっているな自分で抑える事ができれば対処しますし、頓服しますし、受診しますし、入院加療が必要なら主治医の指示に従うようになります。けっして、多人数によって当人を拘束して入院加療のことのないように注意して下さい。

 ちなみに私は、上司に私の調子の上がってきたときに声をかけてくれるように頼んでいます。私は、いろんな人に利用されたり騙されたりしましたが、今の上司のKには絶大な信頼を置いています。だからKの話は必ず聞きます。

【編集後記】

 自立生活センターには3つの定義があります。それは、@自己決定A自己実現B自己責任の3つです。状態の悪くなるのも、自己責任を問われると苦しいです。誰も精神当事者はわざと調子が悪くなるのでは有りません。そこに当事者の悪い性格・性質のせいだと周囲の殆どの人達は考えるようですがそれは違います。周囲の人たちが当事者の異変に気が付いたら当事者に上手く話して啓発して下さい。そしてあなたのことを心配している、最近イライラがひどくない?眠れている?服薬通院は守っている?等本人の困っている状態を話して、服薬・通院につなげて当事者の状態の鎮静化につなげる啓発を行ってください。SAMは病気と障碍に自分に出来る対処・努力は行っています。しかし、人間ですのでうっかり忘れてしまう事、服薬・通院が不規則になる事もあります。そこに当事者には自己責任をきつく問われればその通りだけど、私は好きで精神障碍者をやっているわけでも、自分の出来る努力・対処をワザとやってない訳ではないことを皆さんに分かってほしいのです。

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