メンタルにゅーす

ヒエダ

 

「病気と障碍を持った経験・知識・知恵の共有を」

2018515日  Vol.252

CIL(自立生活センター)下関発行

ピア・ハート下関(精神自助会) 編集 SAM

TEL(083)-263-2687

FAX(083)-263-2688

E-mail  s-cil@feel.ocn.ne.jp

メンタルひえだURL    http://blog.livedoor.jp/npo_light/archives/cat_8979.html

私は、統合失調症に罹患して辛く・苦しく・差別偏見汚名をきせられたひと時を約20年間過ごしました。この期間、馬鹿のふうけもん・キチガイと私の周囲の人は私のことをそのように言っていました。その頃、統合失調症のことを精神分裂病といっていましたので不治の病と私自身も周囲も考えていました。今思えば、人間というのは人を差別する生き物で、お金がない貧しい人、社会的地位のない人、職のない人、家のない人などや精神障碍者の人たちを差別して、自分たちがそのカテゴリーに含まれない優位性を誇っていました。人間て単純なのだと今ではSAMはそう思います。

私は3度目の退院の後、援護寮に入所して病気と障碍の対処、生活技術を習得しているさなか、CIL下関・NPO法人らいとの上司KMにめぐり合いました。彼ら2人のおかげで今の私があります。障碍者運動と事務の仕事をして16年が経ちます。KMSAMを1人の人間として接してくれました。それまで私の周りの人は、私のことを馬鹿のふうけもんのキチガイと言われて、私が物事を冷静に考えることができるのに、ただ説明するのが上手くできないだけなのにと思っていました。下関に来て障碍者主体のCIL下関・NPO法人らいとに入社して私の人生は誇りある人生に変わりました。KMSAMを静かに見守り、判断に迷ったときは相談しアドバイスを受けながら私は気がついたら16年運動と事務の仕事をしてきました。

以上ここまでがSAMにとっての序章のスタートです。援護寮で援護寮ヒエダ新聞を編集していたので、CIL下関でも精神障碍者のためのニュースレターをと思ってメンタルにゅーすヒエダを編集しました。これは今でも続いています。252号になります。SAMがメンタルにゅーすヒエダを編集し始めたのは自立生活をする当事者として、仲間の当事者に情報発信できればいいなと考えていました。そんな深い意味はなかったように思います。

私は、何の縁か読者の医療関係者にこのニュースレターをホームページにしたらというアドバイスでホームページを作りました。作った当時は、PCのオンラインでメンタルにゅーすのバックナンバーが瞬時に閲覧できるのでいいかなと思っていました。確かホームページにするときもそんな深い意味もSAM自身持っていませんでした。

最近私は、無意識に病気と障碍を持った経験や知識・知恵をメンタルにゅーすヒエダのホームページで残そうとしているのではないかと、ふと気づきました。人は小学校・中学校・高校・大学と勉強して知識を習得して社会人となり就職して定年まで働きいずれは一生を終えます。SAMは人の一生の勉強・知識・知恵の習得、経験という貴重な知的財産が一人の人間の死で完結してしまうのはもったいないことだと、気づきました。

SAMは、メンタルにゅーすの中に自身の経験、ものの考え方を記録し、公のPCを使える人なら誰でもホームページを閲覧できる共有財産を構築しました。これは、PCでもスマートフォンでも見ることができます。私と同じ精神の当事者が何かに迷ったり、疑問に思ったり、誰か他の当事者がどのように病気と障碍を抱えて生きているか、制度はあるかとか考える人は必ずいます。そんなときに、私が構築したメンタルにゅーすヒエダのホームページで答えを見つけてくれればと思います。私は現時点(2018年)で59歳です。自分ではまだまだ若いと思っていますが、自分が物事を冷静に判断できて思考することができればメンタルにゅーすを続けていくつもりです。

こうして、メンタルにゅーすヒエダのホームページが仲間や後輩の当事者が迷ったり疑問に思うことの手助け・参考になればなと思います。私の経験・知識・知恵を参考にして仲間や後輩の当事者のお役に立てればなと思います。SAMは統合失調症という病気に罹患して36年間の差別・偏見・汚名の経験があります。また、奮起して精神保健福祉の勉強をしてきました。ニュースレターにしたり、冊子の編集をして病識を持ってCIL下関・NPO法人らいとで運動・仕事をしてきました。もちろん、私のものの考え方は小学校・中学校・高校での教育の成果もありますし、自分なりの知恵もあります。人間の考えること感じることは一人ひとり違います。それだから、ある一人の精神の当事者の知恵と汗の結晶を仲間や後輩の当事者、ひいては医療関係者・福祉従事者に役立てて欲しいと願ってやみません。このように考えている今の自分があります。山口県の下関のSAMと言う人が作ったメンタルにゅーすヒエダを仲間や後輩の当事者が閲覧して役立ててくれればと思います。私の経験や知識・知恵・ものの考え方が1000人いて1人でも役立ててくれればSAMにはこの上ない喜びです。どうか皆さん、メンタルにゅーすヒエダをお役立てください。よろしくお願いします。ご静聴有難うございます。

【編集後記】

 私は考えることが好きです。小さな頃から貧しかったので自分はいつか勉強して、ちゃんとした生活をして幸せになることばかり夢見ていました。空想癖なところがありました。昭和40年代の小学生の頃は学校の図書室の本は殆ど読んでいました。本を読むことだけが自分の楽しみでした。毎日一冊本を借りて読み漁っていました。今私は、後世に残す財産は、知的所有権のみです。冊子とメンタルにゅーすが後世に残って役立てばいいなと思います。

 精神の病気と障碍の経験でSAMは少しだけ社会貢献が出来ればと考えています。私は小さな頃から59歳になる今まで社会から育てられお世話になりました。不本意ですが精神病を罹患して、SAMの人生の半分以上統合失調症と共存して生きてきました。私は、運が悪いとは今では思いません。発病率1パーセントの統合失調症の貴重な経験をしています。それが仲間や後輩の当事者のお役に立てばいいなと思っています。

 皆様、メンタルにゅーすヒエダこれからもご愛読ください。宜しくお願いします。トップページに戻る