メンタルにゅーすヒエダ 「後継者」 |
2018年6月1日 Vol.253 CIL(自立生活センター)下関発行 ピア・ハート下関(精神自助会) 編集 SAM Tel(083)-263-2687 FAX(083)-263-2688 E-mail s-cil@feel.ocn.ne.jp URL http://blog.livedoor.jp/npo_light/archives/cat_8979.html |
現在、各CILでは次世代の後継者探し・養成に余念がありません。CIL下関でも後継者探しをしています。私にも、上司のKから後継者の事等頭の隅に常に置いてアンテナを張っておいてくれと話がありました。私の仕事の担当である精神関係の仕事をどう後継者に伝えていくかは難しい事です。多くの難問がありますし、私がやっている仕事をそのままを後継者に伝えて仕事をやっていってもらうというわけにはいきません。
私のやっている仕事は大きく5つに分かれます。
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メンタルにゅーすヒエダの編集(月におおむね2号発行)
A
助成申請業務(福祉車両、ピアカン講座開催、冊子制作等)
B
JIL精神・知的プロジェクトチーム参画
C
講演(年おおむね1,2回)
D
精神関係の冊子編集
というのが私の仕事です。
私の仕事といえばPCが欠かせないものとなりました。皆さんの各デスクにはPCが設置されている事と思います。PCを使いこなすのは当たり前の時代となりました。私も、平成14年CIL下関・NPO法人らいとへ入社しましたが、PCの使い方を覚えるのは苦労しました。今も時々、職場のPCの師匠に教えてもらう事があります。まあ今は何とかワードとエクセルを使って仕事をしています。PCは今でも勉強していますし奥が深いです。
私は、以前研究所で働いていましたので、昭和53年にはPCを使っていました。言語は主にフォートラン、ベーシック、アセンブラ等です。その頃のPCといえば大型コンピューターで、クリーンルームで空調などの設備の中、稼動していました。今は、耐久性のある小型のオフィス内で使えるPCでかなり処理が出来るようになりました。時代は変わっていくもんです。私はAppleのiPodとiPadを持っていますがPCとお話が出来ます。話し方によりますが、様々な依頼ができ実際に動いてくれ願いを叶えてくれます。こういった音声によるPCの操作がもっと複雑に出来るようになれば障碍者にとっては強みになります。言語麻痺があってもPCが言語麻痺の会話のデータを蓄積してPCを操作できる時代は、もうすぐ実現できる時代ではないでしょうか。場合によっては、もう実現できているかもしれません。PCにはまだ無限の可能性が潜在しています。会話さえ出来ればPCを操作でき、障碍者が健常者と同じように仕事の機会が増えてくるのではないでしょうか。いずれにしても、私はAppleには今後を期待しています。
PCのお話へ横道がそれてきましたが、PCのハードとソフトの技術革新で重度の障碍者がCILで仕事をする事が可能なようにPC関連の設置、職場環境などの整備をして、運動・就労の機会が掘り起こされるのではないかとSAMは考えます。障碍者にはやる気と仲間と支援者などの理解者と職場環境、社会の配慮などバリアを排除しながら、今までもこれからも我々各CILの職員は自覚と誇りを持ち、運動に支援に動いていかなければなりません。重度の障碍者が働ける職場は、日本ではCILが見本になると思いますので、そのノウハウを社会に情報発信していければと思います。
少なくとも私はそう考えていますし、自己啓発をしています。もともとSAMは技術屋なのでマン・マシン工学の分野で考えるにPCを利用した室内設備への応用は現代の技術では簡単にできてしまいます。重度の障碍者が家庭で生活しやすい環境・仕事をしやすい環境の実現は難しくないと思います。国が、障碍者の社会参画・就労の機会均等の理念の下にCILに補助金等研究、障碍者の就労実現のための当事者との接し方・配慮・環境等様々な人材・知見・PC、産学との協力によって、我々障碍者が社会参画、職業を持つ事等実現できる可能性は高いのではないかと思います。道は険しいほど、山は高いほどそこに向かう人は多いと聞きます。我々障碍者も捨てたものではないとSAMは今こう思いますが皆様はいかが考えますか・・・・・・・・
【編集後記】
私は、精神障碍で仕事を辞めて20年近く自暴自棄になった事があり社会活動から離れていました。障碍を持つと受容できるまで時間がかかります。私の場合20年間その時間がかかりました。その間にPCからも離れていましたから、凄まじい技術革新の変化とその恩恵を知らずに過ごしてしまいました。なんともったいない事をしたとSAMは後悔しきりです。その20年を取り戻すために自己啓発をしています。現在は、金銭も少し余裕がありますのでPCや書籍を買って勉強をしています。
私は人生の中で今が一番充実できた時なのかもしれません。結婚もし、仕事も充実しています。老後の貯金、リタイヤ後の活動の資金等蓄財しています。紆余曲折がありましたが、CIL下関・NPO法人らいとに就労できて感謝です。上司のKに出会ったのは、SAMの一生に一度かぎりのチャンスでそれをいかしたのもKのお陰でSAMの今があります。本当に、本当に感謝です。