メンタルにゅーすヒエダ

 

「昔の精神科の驚くべき治療法」

201893日  Vol.259

CIL(自立生活センター)下関発行

ピア・ハート下関(精神自助会) 編集 SAM

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昔の精神科で行われていた、驚くべき治療法!
普通の感覚を持っていれば驚くと思います。冗談で言ってるのではないか、と思われてもおかしくないレベルの治療法もたくさんあります。

しかしこれはつい60年ほど前まで、実際に病院で行われていた治療法なのです。今見れば、「当時の精神科医は治療と信じてやっていました。」「人権侵害もいいところだ」と思ってしまいますが、当時の精神科医は真剣に治療しようと思って、これらの治療法を行っていました。

@瀉血:しゃけつ(瀉血とはかんたんに言うと「血抜き」です:悪い血を抜く)
A水責め(高所から水を落として患者にかける)
B旋回椅子(患者を回る椅子装置に座らせ高速で回転)
C高熱療法(感染症に感染させ、高熱にさせることで治療する)
Dロボトミー(前頭葉白質切除術)「どうも脳の異常のようなだから、脳を切除したら良くなるのではないか」という発想から生まれた治療法です。両側前頭葉を切除したチンパンジーの行動が穏やかになったという実験結果に基づいています。いやいや、そんなことしたら脳の正常な機能まで失われちゃうよ・・・・。20世紀前半には日本を含めた多くの国で、数多くの患者さんに対して施行されていました。
Eインスリンショック療法(インスリンを糖尿病でもないのに、打ってしまうのがインスリンショック療法です)
Fカルジアゾール痙攣療法(人工的にけいれん発作を誘発する)
G電気けいれん療法(脳に電気を流してけいれんさせる)

【編集後記】

 精神当事者に身体にショックを与えたらいいのではと数々のショック療法、高熱療法、瀉血、水責め、旋回椅子など、ほんの半世紀前にはこのようなことが治療として患者に施術されていたのかと思うとぞっとします。果ては、チンパンジーの脳の一部を切除したらおとなしくなったと言うロボトミー、びっくりするぐらい精神病者の治療として今では考えられない施術ですね。この施術の中で、最近脚光を浴びているのが電気けいれん療法です。半世紀前の当時は電気をかけるのが当事者には虐待のようでした。当事者はけいれんで骨折を起こすこともあり危険な施術でした。現在は麻酔薬と筋弛緩剤を使い安全と言っていますがどうなんでしょうか。

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