メンタルにゅーすヒエダ

 

「あせらない、

あせらせない」

20171122日  Vol.263

CIL(自立生活センター)下関発行

ピア・ハート下関(精神自助会) 編集 SAM

TEL(083)-263-2687

FAX(083)-263-2688

E-mail  s-cil@feel.ocn.ne.jp

URL    http://blog.livedoor.jp/npo_light/archives/cat_8979.html

私の調子が悪いときのある日のことです。皆様の役に立つでしょうか?

自分のあせりが相手をあせらせる。

 
ある日、妻が私の調子が悪い辛い調子を見ていると、しばし彼女はあせってしまいます。SAMは、少し過敏になって心配事があるようです。話の内容はともかくその場の状況をお知らせします。

 

不安

怒り

混乱

 

 

・口調が早くなる。

・声が大きくなる。

・身振り手振りが大きくなる。

 
          

 

 

 

(妻)

 
                                  

SAM

 
 


                                   (あせりの悪循環)    

                                                                         

 


                相手の動揺がさらにあせりのもとになる。

 

このようなとき、妻が私に対する正しい対処法を知らないことも、しばしばあせりの原因になります。妻は、SAMの落ち着かない様子を見たり、一方的に意見を押しつけられたりすると、不安が強くなったり、混乱したりしてしまいます。 

 

これらの状況でどのようにすれば良いのか?

まず相手を落ち着かせます。しばらく横になって安静にさせます。しばらく側にいて、落ち着いてきたら静かに話しを傾聴します。このときに当事者のあせりが、相手に移らないようにこちらも落ち着いて聴きます。しばらく話しをすると当事者も落ち着いてきます。このときに、それは幻聴だ、妄想だというとせっかくの努力も水の泡になります。肯定も否定もしないで傾聴します。話し終えたら、落ち着いてきます。今の気分を聞きます。さっきの不穏な状態のときを振り返って見ます。当事者も落ち着いてきて過敏になって不安だったことの振り返りができます。

 私の妻の対応は、@状態を落ち着かせるA横になる(安静にさせる)Bしばらく落ち着くまで側にいるC落ち着いたら話しを聴く。このような感じで私に対応しています。

 

これからがSAMの振り返りです。一般に当事者と話しをするときは次の4つの点に気をつけます。話す前に、自分の気持ちが安定しているか、ゆっくり話せる静かな環境かどうかチェックしておいたらよいなと思いました。以下をご参考ください。

 

@   環境はどうか □うるさくないか  □当事者の気に障るものはないか

  周りが静かで落ち着いていれば、気持ちも乱れません。また当事者が話しを聞かれたくない人がそばにいないなど、本人にとって楽な環境を作ることも忘れずに。

 

A   自分があわてていないか □話す時間が十分にあるか □話す内容は考えてあるか

  時間が足りないとあせってしまいます。また大切な話しをするときは、前もって内容を整理しておくと、落ち着いて話せます。

 

B 本人の状態はどうか □疲れていないか  □ストレスの多い時期でないか

  話しを聞く本人の調子にも気を配りましょう。

 

C   自分の状態はどうか □睡眠不足でないか □疲れてないか □空腹でないか

  自分に余裕があるとあせらずにすみます。

 

  あせりが本人をますます不安にさせる。

  あせって話していると、どうしても早口になったりします。また自分の意見を言うことだけに集中しがちで、相手の言葉に耳を傾けることが難しくなります。すると、相手も自分の意見を主張しようとあせって、コミュニケーションがギクシャクしてしまいます。

 

  あせりの「原因」「前兆」を知っておく

  あせりの悪循環を断つためには、あせっている状態で話すことを避けるとともに、「自分がどんなときにあせりやすいか」にも目を向けてみましょう。上のリストは実際に家族や当事者が気をつけている点です。なかには意外なこともあります。しかし、こうした身近なことへの気配りこそが、日常の生活で大いに役に立ちます。

 

【編集が後記】

  SAMの調子が悪い時、そばに誰かがいてくれると安心します。私の妻は横になって安静にすることを勧めてくれます。私が落ち着くまで側にいてくれます。彼女は、これといって私の対応法は分かりません。しかし、私の側に彼女がいてくれることで、SAMは安心します。ただ側にいてくれるだけですが、しばらくするとSAMは落ち着いてきます。調子が悪いときに話しを聞いてくれるのも安心します。自分が,他者(家族・周囲の人)に何か話したいときに気を落ち着けて話さないといけないなと思いますが、だらだらと話してしまいます。自分の周囲の人に話すとき、相手に話しを分かって欲しいのにうまく伝わらないことってありませんか?なるべくSAMも落ち着いて人に話しをしますがうまく伝わらないので、自分で自分にイライラします。職場なら、私も話しを聞いて欲しいときは同僚のピア・カウンセラーに話しを聞いてもらいます。妻も同じ職場で働いているので安心します。しかし、自分が人に話を聞いてもらいたいときに、話しを聞いてくれる人が限定されてしまいうまく話そうとすると、なおさらうまく話が伝わらないことってありませんか?最近の私は、自分が落ち着くまで待って、メモに箇条書きにして伝えたいことをまとめて話すようにしています。なかなか、自分の意思を周囲の人に伝えて分かってもらうのって難しいものですね。

トップページに戻