メンタルにゅーすヒエダ 「大人のADHD (注意欠陥多動性障害)」 |
2019年1月25日 Vol.267 CIL(自立生活センター)下関発行 ピア・ハート下関(精神自助会) 編集 SAM TEL(083)-263-2687 FAX(083)-263-2688 E-mail
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<医療>大人のADHD 15のチェックリスト
6/4(日) 10:00配信
発達障害は子供の病気と思われてきましたが、研究が進むにつれて、成人後も発達障害で苦しんでいる人が少なくないことが分かってきました。注意欠陥多動性障害(ADHD)もその一つです。大人の場合、どのような症状があるとADHDが疑われるのでしょうか。くどうちあき脳神経外科クリニック院長、工藤千秋さんに聞きました。【聞き手=ジャーナリスト・村上和巳】
◇国内の有病率は1.7%?
私は脳神経外科とともに心療内科の診療を行っていますが、その中で時折遭遇するのが、いわゆる大人の発達障害の患者さんです。そのうちのADHDは、不注意▽多動性▽衝動性を主とする障害です。簡単に言えば注意不足、そわそわして落ち着きがなく、キレやすいというもので、その結果、仕事や学業の継続、成果達成なども含めて社会生活に支障をきたします。生まれつき脳内の神経伝達物質のバランスが悪く、その結果、中枢神経の機能に何らかの障害が発生するという説が唱えられていますが、詳細な原因はまだ解明されていません。
症状はおおむね7歳くらいまでに出現し、学童期の有病率は3〜7%で男性に多いとされています。かつては成人期になると、症状が落ち着き目立たなくなる(寛解)とも言われていましたが、現在では半数以上が成人期になってからも症状が続くということが分かってきました。浜松医科大などが18〜49歳の男女1万人を対象に行った調査に基づいて算出した成人のADHD有病率は推定1.65%とされていますが、「実際にはそれよりも多い」という説もあります。
◇病態が極めて多様なADHD
テレビなどで大人のADHDは、「家の中がゴミ屋敷のようになっている」「書類や資料などがタワー状に積みあがった仕事机のわずかな隙間(すきま)で仕事をしている」、など、いわゆる「片付けられない症候群」がその症状の代名詞のように紹介されることがあります。これは間違いではありません。しかし、ADHDにみられる症状は実に多様で、このように特定の症状のみに絡めてADHDを語ることは、逆にこの病気に対する誤解を助長する危険性もはらんでいます。
私のこれまでの診療経験からADHDの患者さんにありがちな日常生活での症状を箇条書きで挙げてみたいと思います。
(1)重要なことを後回しにしてしまう。
(2)計画したことが最後まで実行できない。
(3)単純なルーティンワークにどうしてもなじめない。
(4)夜に熟睡できない。
(5)コーヒーにうまく砂糖が入れられない。
(6)はさみがうまく使えない。
(7)新しい機械の使い方を教わってもうまく作動させられない。
(8)自動車の運転中にやたらとクラクションを鳴らす、頻繁に車体をこすってしまう。
(9)運転中に車間距離がつかめない。
(10)スリッパをうまく脱ぐことができない。
(11)電気をつけっぱなしにしがちである。
(12)鍵をかけ忘れる。
(13)メールを書こうとしても文章がまとまらず何度も読み返す、送信相手を間違える。
(14)ネガティブシンキング(悲観的)になりがちである。
(15)自分を抑えることができない。
これらのうち複数が当てはまる場合は、ADHDを疑って専門医を受診してみても良いと思います。私の診療経験から思いつく典型的な症状だけでもこれだけ挙げることができるのですが、実際のADHDの患者さんで見られる症状はさらに多様です。
専門医では、米精神医学会が策定した「精神障害の診断と統計マニュアル第5版(DSM-5)」という診断基準に基づき、そこで示された合計22項目にどれだけ該当するかでADHDは診断されます。
◇治療を始めたら不確かな情報の遮断を
ADHDの治療は現在、ヒトの気分や行動のもとになるものの考え方、つまり認知のあり方の修正を促す「認知行動療法」や薬物治療が中心となります。
ADHDを疑って専門医を受診し、もし治療が行われると決定した場合、特に気をつけてほしいことがあります。それは治療を開始したら、インターネットなどに氾濫する不確かな情報をうのみにせず、むしろそれらを一定期間は遮断する覚悟で主治医の方針を順守して治療に取り組むことです。この種の病気では、腰を据えた治療が必要になります。そのうえで3カ月程度を目安に最初の治療が効果を示さなかった場合は、主治医と治療方針を再び相談しましょう。
【編集後記】
今や障碍者は、700から900万人くらいいます。国民の15人に一人は障碍者というのも過言ではありません。国の大臣に国民の生活は自己責任で生きていくべきだといった人もいました。社会的弱者の女性・子供・高齢者・障碍者に自己責任で生きていけない人だっています。自分の甲斐性で生活できる人はいいですけど、できない人だっています。前記の社会的弱者は生活に困っている人が多くいます。支援者、相談者、知り合い、友人にまずは相談してみましょう。市会議員、県会議員、国会議員は立候補の時は社会福祉のことを訴えます。当選しますとどこ吹く風のように知らん顔をします。また、国は社会福祉の大切さを訴えますが予算で切り崩されるのは、第一に大体が社会保障費です。どこの国でも社会でもごく一部の人たちが過ごしやすい社会構造になります。日本で考えても一部の特権階級、お金を持っている人の都合のいいような社会構造です。所得格差社会は歴然としています。国民には選挙権があります。普段から、ニュースなど情報を仕入れて、本当に市民、県民、国民のために政治を行ってくれる議員を選びましょう。決してうわべだけの言葉に惑わされないようにアンテナを張って情報を仕入れていきましょう。
我々障碍者は自己決定・自己実現・自己責任を担うべきです。だれか他人に決めてもらってもだれも責任を取ってくれません。黙り込んで知らん顔です。障碍者も自分の人生ですので自分で決定して責任をもって生きていきましょう。「治療や支援」と貴方のためだという人は多いけど、果たして障碍者の自己決定・自己実現・自己責任をとても大切なことだと考えている支援者がどれだけいるでしょうか?私は以前住んでいた市では、一人で孤独でした。下関に来て生活訓練施設や支援センターの職員に自分の人生だから自分で決めて責任感を持って生きていきなさいとよくSAMは言われていました。わからないことがあれば、私たちに相談してくださいと。選択肢や情報は提供するから自分の頭で考えて行動を起こすことを教えられました。SAMは皆さんにアドバイスするなら自己決定・自己実現・自己責任を担って生きていくことをお勧めします。所詮自分の人生です自分の頭で情報を仕入れて考えて生きていきましょう。