メンタルにゅーすヒエダ

 

「うつ病に罹患して」

201943日  Vol.270

CIL(自立生活センター)下関発行

ピア・ハート下関(精神自助会) 編集 SAM

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 2016年から抑うつ気分が出て、とても辛い時期を20192月まで過ごしました。主治医が言うには、抑うつ気分、早朝覚醒、食欲がないなど全体が下がるのがうつ病だと言っていました。それと、私は、躁うつ病の気があり、うつ病で抗うつ薬を服用して躁転して,他人に迷惑をかけるのを気にして抗うつ薬を服薬しませんでした。今回は、うつ病で抗うつ薬を処方されて服薬しました。そして、主治医に抗うつ薬を出してもらい、躁転を考慮して慎重に状態を観察していました。1ヶ月毎週診察を受けて抗うつ薬を飲んで躁転の症状も出ず2週間に1回の診察になりました。うつ病になって、抗うつ薬の服用で状態も回復しました。最悪の状態を20とすると今は60くらいです。状態をどこまで目指すかと、どこの状態で出勤するのが悩みどころでした。主治医はとりあえず出勤してみないと分からないので、状態を考えながらフレキシブルに勤務形態を考えたらどうかと提案がありました。SAMは主治医に背を押される感じで出勤しました。今は何も違和感もなく仕事をしています。

 精神病を罹患すると何かおかしいと病感が働きますが病院にいくとかのアクションを起こさない人がいます。私は今回のうつで、これは絶対うつだと確信して受診しました。服薬は躁転を考慮して今まで、抗うつ薬を拒否していましたが余りに辛いので服薬を決めました。抗うつ薬を服薬すると1週間もすると効果が出てきました。最悪の20ぐらいの状態から60くらいまで状態も回復して1ヶ月の休暇をあけて出勤を始めました。

当初、状態回復の目標100を目指していましたが、主治医が100はないよと言われて、今の状態でフレキシブルに状態の回復をめざしながら出勤を決心しました。

うつは休暇と安静が必要な病気です。SAMも躁転を考慮して、今は自分の状態に気をつけて生活しています。うつから数時間で躁転し、SAMは他害行為をすることもあるので気をつけています。

 まさか自分がうつになるとは思いもしませんでした。抑うつ状態は時々ありましたが、食欲・早朝覚醒・気分と全部下がったのは初めてでした。今更ながらに薬って効くものだなと思いました。皆様もうつ状態になったら精神科病院の門をたたくことをアドバイスします。うつは身体症状も出ます。早朝覚醒・食欲の低下等も症状としてあります。気をつけてください。まさか自分がうつ病だとは気付かず、風邪みたいな誰にでも罹患する病気だからほうっておけば治ると勝手に判断しないで受診して休暇と服薬をお勧めします。

 SAMが受診して主治医に説得されたのは、調子が悪くなったらアガムの法則(あせらない・がんばらない・むりしない)SAM自身がメンタルにゅーすで言っているのに自分の状態となるとそれを破るのはおかしいよと、言われてはたと気付いて服薬と休暇、をとりました。服薬と休暇をとって自分の調子が回復したときは、あれがうつだったのかと思いました。とかく人間は他人の状態は分かっても、自分の事となると冷静に考えられない事ってあるみたいですね。今回の経験で今更ながらに痛感します。

 話は変わりますが最近睡眠の本にはまっています。睡眠のことって人は普通真剣に考えていませんが、7から9時間ぐらいとるのがいいらしいいです。週末の寝溜めも効果はないみたいです。100年前にエジソンが発電所を作り、電気で夜でも明かりがあるようになって社会は不夜城になりました。昼は起きて夜は眠るものと考えられていましたが、電気ができて人間の概日リズムが狂ってきました。

マウスに食事を与えても睡眠をとらせないと死んでしまいます。人間に証拠を残さず拷問をかけるのに、睡眠をとらせないとやはり死んでしまうのではないでしょうか。各国の秘密機関で拷問のなかに睡眠をとらせないで自白させることが今でも横行しています。電気で社会が不夜城になり概日リズムがくるってきています。睡眠って、覚醒時の記憶の整理・理解や体の休息にされています。職場では残業して睡眠時間を削って働いている人がいますが、実は自分の寿命を削って生きていることがアメリカのある追跡調査で分かりました。

 グーグルやナイキ等はフレキシブルな働き方や昼寝を推進しています。それは仕事の能率や判断のミスの低減に睡眠をとることに効果が非常にあることが分かっているからだという事です。睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠を1周期にして90分おきに繰り返しています。だから起き易いのは90分の倍数で目覚ましをかけると覚醒しやすいのです。

「睡眠こそ最強の解決策である」 単行本 – 2018/5/19

マシュー・ウォーカー (), Amazon

【編集後記】

 うつ病の経験を、当事者としてメンタルにゅーすに掲載しました。SAMも主治医も躁転を考慮して状態を体感・観察しています。今は受診を1週間おきから2週間おきにしています。SAM自身躁転で問題行動を起こすことを問題視しています。躁転とは躁うつ病の既往歴がある人にはうつの時に坑うつ薬を服薬する場合、2から3時間で急に躁になることをいいます。極端に躁状態に上がることを意味します。それで問題行動を考えて主治医もSAMも危険視しています。躁転で極端に上がる時に注意が必要です。この時、問題行動を起こす場合があります。SAMの場合、躁やうつになりつつある時に休暇を取ったりして対処しています。自分で気付いて対処しています。

 睡眠に対しては、週末の寝だめも効果がなく、毎日、7から9時間充分に寝ることが必要です。睡眠は、覚醒時の情報の整理・身体の休息の2面の効果があります。毎日、決まった時間に寝て、決まった時間に起きることが肝要です。そのため脳の活動があるために、レム睡眠、ノンレム睡眠があります。人は、睡眠時間を削って仕事をすることが美徳とされてきました。社会風潮も、睡眠時間を削って仕事をすることが当たり前になっています。睡眠は適度にとることで長生きできる唯一の特効薬です。

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