|
メンタルにゅーすヒエダ 「SAMの調子の悪い 三つのパターン」 |
2020年1月20日 Vol.289 CIL（自立生活センター）下関発行 ピア・ハート下関（精神自助会） 編集 SAM TEL(083)-263-2687 FAX(083)-263-2688 E-mail s-cil@feel.ocn.ne.jp URL http://blog.livedoor.jp/npo_light/archives/cat_8979.html |
私はここ20年間、自身を観察してみると調子の悪い三つのパターンがあります。ひとつはそうの上がっている気分のスーパーマンのようなとき、沈んでいる抑うつ状態のとき、過敏になった涙もろいときの三つがあります。いずれの状態でも1カ月くらい休暇をとると落ち着きます。これらとは別に、幻聴と妄想が間欠的に現れます。
統合失調症には、陽性症状と陰性症状があります。これら二つを説明します。
●陽性症状：統合失調症がいわゆる｢狂人｣といわれる所以となる症状で、｢幻聴･妄想・幻視･混乱・興奮など｣があります。一般に常軌を逸した言動をする状態のことをいいます。これらの症状は服薬によって改善されることが多く、旧薬でも新薬でも効果があります。しかし早期治療ほど効果があり、治療に遅れると望ましい結果がでないことがあります。
●陰性症状：陽性症状（幻聴･妄想･幻視・混乱・興奮など）が改善されたあとで出てくることが多くあり、｢意欲の低下・思考の障碍・感情の鈍磨・注意力の減退、非社交的になるなど｣の様態がみられます。狂気はみられませんが、社会生活には著しく障碍となる症状です。これらの症状は非定型抗精神病薬(新薬)を服用することによってのみ改善がみられます。メジャートランキライザー（従来型抗精神病薬:旧薬）では改善されません。
SAMはこれら陽性症状と陰性症状にそううつの症状が極端に出ます。気分の上がったときはスーパーマンのように反対にそれが収まると死にたい気分になります。いまはこれらの症状のときは、短縮就労や休暇をとると収まります。これらを自分で気付いて行うことをしています。
精神科医に非定型精神病といわれたことがあるかといわれます。ですからうつ状態のときに抗うつ剤を処方して下さいと言うと副作用でそう転する場合があるので、処方を懸念される事があります。そう転は突然起きますので主治医は注意深く診察しています。
そのほかに、極端に過敏になることがあります。たいがい涙もろくなることが多いですね。このように、上がったとき、下がったとき、過敏なときがあります。統合失調症になって何千回とこの症状に苦しめられています。
SAMは、一番注意しているときはあがっているときの他害行為です。多くの場合、SAMは、このあがった時の他害行為には注意しています。私は頭にくることが多いです。それで、イライラしたときは、早退して自宅で安静に横になっています。
自分で自分を観察するに、すぐにかっとなるので頓服を常に持ち歩いています。頓服は私にとって必需品です。頓服でも落ち着かないときは、早退するようにしています。そうやって人と離れて安静にしていると落ち着いてきます。私は三つの症状のどれも辛いし苦しいです。でも上がってきたときの他害行為が出る前に対処しています。
今では自分というものが分かっていますので、イライラしたときは注意しています。また、周りの人に声を掛けてもらっています。直に言うと怖がりますので後で、メールで早退した後に同僚に聞いています。それで何度助けられた事かと振り返ります。SAMは、精神病である事を知っている人はたいがい私を怖がります。なかなか声掛けをしてくれません。そのときは、連れ合いが同じ職場にいますので声掛けや頓服、受診を勧めてくれます。
職場のみんなは、私の状態の悪いときは穏やかに接してくれます。SAMにとって有難いことです。服薬量を1.5倍にしてから安定しています。連れ合いによると時々イライラしているといいます。数日たって穏やかにSAMがなっていると安心するようです。人間案外、自分自身のこととなると分からないようです。しかし私は病気と障害を抱えつつ対処しながら生活しています。多くの人たちに支えられてSAMは生きています。いや、多分SAMは生かされているのだと思います。自分ひとりで生きているのでなく、CIL下関NPO法人らいとで生かされているのだと思います。SAMには良いところも悪いところもありますが総じて、社会の中で生かされているのだと思っています。そして自分のマイナス面だけに注目するだけでなく、よい面もあることに気づかされます。
私の周りには私に好影響を与える人が多いです。穏やかで親切です。いつも私のことを気にかけてくれます。私は私を信じてくれる人たちを裏切らないようにこれからも仕事をして生きていきたいです。たとえ精神の病気と障害を抱えていてもちゃんと生きていること・生き様を残したいです。SAMを信じてくれている人のために・・・・・
【編集後記】
SAMは、慢心しやすいです。得意がります。みんな私のことを信じて、私の業績を認めていてくれます。上司には褒めないでといっているので、褒められたことはありません。しかし、私の業績は残され蓄積され皆が知っています。普段私は無口で無愛想でぶっきら棒です。しかし、仲間はそのすべてをひっくるめて私という人間を認めてくれているのだと思います。皆は何も私のことを考えてないわけではないと思います。気に掛けているとSAMは思っています。SAMはこれからもこのメンタルにゅーすで統合失調症という重度の病気と障害を持ちながらも編集を続けていきます。私の人となりを信じて応援してくれている人がいる限り、その人たちを裏切らないように仕事をし、生きていきます。私の本心は、善の心です。調子を崩したときに、本来の自分を見失います。しかし、私は本来、真面目で正直で曲がったことが大嫌いです。そんなときに、私の傍らで連れ合いが一声掛けてくれます。彼女が私の人となりを一番よく知っています。彼女が悲しまないように共に順境なときも逆境なときも生きていきます。私は根っから羨ましがりで寂しがりやです。連れ合いのおかげで何とか生活や仕事をしています。私はわがままで自分の思い通りにならないとイライラします。そのときは妻が冷静に話を聞いてくれます。