メンタルにゅーすヒエダ

 

「お医者さん」

2020年月日  Vol.294

CIL(自立生活センター)下関発行

ピア・ハート下関(精神自助会) 編集 SAM

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FAX(083)-263-2688

E-mail  s-cil@feel.ocn.ne.jp

URL    http://blog.livedoor.jp/npo_light/archives/cat_8979.html

 SAMは現在、統合失調症、腰、歯茎、耳鼻科、高脂血症、高血圧、粉瘤体質、泌尿器科、眼科など様々な病気で治療をしています。そんな病気のほかに最近、胸が痛かったです。胸の骨が痛かったので、総合病院に行った時のお話をします。胸の骨が痛かったので整形外科にかかりました。診察30秒で胸のCTスキャンをとりましょうと言われて、2時間待ってCTスキャンをとりました、するとまた3分間診療でCTでは異常はなかったで終わりました。そこでSAMがしつこく胸が痛いのですがというと、湿布でも貼りますかと言われました。そこでまたしつこくなんで痛いのでしょうかと聞くと分からないといわれました。仮にも医者の資格を持って明確な診断をしないのに遺憾に思いました。そしてその後かかりつけのクリニックに行き診断を受けました。エコーで確認できるぐらいの剥離骨折でしたが45か所ありました。クリニックで総合病院のデーターが見れますので主治医に見てもらいました。特に問題はありませんでした。しかし主治医がエコーで見たとき1ミリくらいの剥離骨折が数ヵ所ありました。ところで私が総合病院の主治医に遺憾に思ったのは、患者に4万円くらいCTスキャン代を払わせて、胸が痛いのはなぜなのか聞いたときに理由がわからないはないのではないかという点です。整形外科の2回の診察がトータル4分くらいで、明確な診断がないのはなぜかと遺憾に思いました。一方クリニックでは主治医が最近胸を何かにぶつけたか、継続的に胸に圧力をかけたか聞かれました。クリニックの主治医は患者に寄り添った医療を提供していました。一方総合病院の主治医は、最新の医療機器で異常が見られないので異常なしで、そっけない対応となぜ痛いのか理由を明確に話してくれないで分からないというものでした。患者は痛みを訴えて病院に来て2時間3時間と待たせて、4分間診療では、それはないだろうと思いました。

 この話を精神科の主治医に話しました。ここ1か月で変わったことはないかと聞かれたので、以上のような話をしました。そうしたら主治医は医療でもわからないことがありますよ。その整形外科医は正直でいい人だと言われました。主治医も自分で分からないことは、正直にわからないというといわれました。そして、統合失調症でも原因がわからない病気だよと言われました。

 私は今まで病院にかかって、医師が診断に分からないはないだろうと思いました。毎日、整形外科医が1人で患者を診察するとして1年で1000例くらい診ているとします。その医者が分からない、痛かったら湿布でも貼ってみるかねとは、一体どの面下げて医者をやっているのだろうと思いました。SAMは、医者が診察して分からないという診断を初めて受けましたのでびっくりしましたし、遺憾に思いました。

 1週間かけてしばし胸のことを考えて明確な答えが出ました。クリニックの主治医が継続的に圧力を加えたことがなかったかというので思いつきました。SAMは腰痛で腰専用の胸まで締め付けるコルセットを半年間していました。それが胸の痛みの原因でした。胸の骨が剥離骨折していました。幸い、胸を締め付けるサポーターを1ヶ月していましたら治りました。またコルセットは市販の腰だけのものにしました。今では胸の痛みは治りましたが、私は本当に胸が痛くて眠れない日々を3か月送っていました。私は、今では医者だって人間だから分からないという診断もありだとは考えることができますが、医者に失望しました。しかし、自分の統合失調症も原因が分かってなく精神安定剤を服薬していて対処療法だから、私は、今はその整形外科医は正直な人だと思いました。それまで医者は神様だと思っていましたので、一時期医者に失望しましたが、なんとか自分の心をなだめています。専門医でも最新の医療機器でも分からないことってあるんですね。

 そうこう葛藤がありましたが1ヶ月も経つと胸の痛みも取れ、治りました。あの遺憾な気持ちは何だったのだろうと、今では思い出します。胸が痛くて眠れぬ日々が続いたことを懐かしく思います。医療が発達してCTスキャンやMRIなど最新の機器がありますが、データーから読み取れないことってあるのだなと思いました。何はともあれ胸の痛みも取れ回復しましたので一安心しました。しかし、患者が夜も眠れないくらい痛いと訴えても異常なしという医者の存在、分からないという診断には納得もいかないものですね。おめえ藪○○だろうと言ってやりたい気持ちもあります。ただクリニックの主治医のように患者に寄り添ってくれる医者もいるようでまんざら世間もいい人はいるようで安心しました。私の精神科の医師も言っていましたが分からないという診断もありだとは思うのですが、そこが釈然としません。

【編集後記】

 お医者さんは万能だという私の観念は幻でした。専門化され自分のテリトリーの病気や怪我でも見逃す人もいれば患者に寄り添って診察をする医者もいます。私のように夜も眠れない患者の訴えがあったにもかかわらず、異常なしという者の存在に唖然とします。これが命にかかわれば誤診ということになります。

医療過誤(いりょうかご、英語: Medical malpractice)とは、医療における過誤によって患者に被害が発生することである。医療ミスともいう。刑事民事訴訟が年に数百件単位である程に医療ミスはあり得ます。SAMは幸い命には関わりありませんでしたが眠れぬ日々が続きました。私は執念深い性格で、いわれのないことを同僚に言われたこともあります。こんな時くそ○○と声には出しませんが考えてしまいます。しかし、人も様々医者も様々なようで、私も医者は神様だという神話が崩れております。多くの患者を診ていて医者は、自分は分からないのならだれかほかの医者を紹介してくれるとか、ほかの医者の同僚に聞くことはできないのかと思います。医者は自分の診断に難癖をつけるのを医者どうしお互い嫌がる人々です。医者は暗黙の了解で難癖をつけません。セカンドオピニオンなり患者が受けたいといえば、紹介状を書いてくれるようですが、医者は、自分の診断に異を唱えたりする人を互いに嫌うようです。私は医者に失望しました。

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