メンタルにゅーすヒエダ

 

「適度なSTAY HOMEを」

2022年月日  Vol.303

CIL(自立生活センター)下関発行

ピア・ハート下関(精神自助会) 編集 SAM

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 新型コロナウィルスが騒がれた2月からSTAY HOMEを続けています。SAMはもともと社交的ではありません。仕事の休みの日でも自宅にいることが多いです。この状況で大変なことが起きました。状態が6月に急変しました。状態の増悪です。妻が、気付いてSAMがイライラしている様に見えると2週間くらい毎日言っていました。私は精神的に高揚して上がっていたように今思い出します。3月の終わりか4月初めに不要不急の外出は控えるようにとのTVでの発表が総理大臣よりあり、全国の都道府県でも感染率の高いところは緊急事態宣言が出ました。1から2か月で外出を控えて新型コロナウィルスが終息してきました。不要不急の外出が解かれました。

 SAM2月よりSTAY HOMEで生活していました。4月から7月まで在宅就労をしていました。SAM6月に入ってイライラしているように見えると妻が言い始めましたがSAMは別にイライラした自覚がなかったです。妻は、受診したらと言いたかったのでしょうがうまくSAMに伝わらなかったようです。私に何かあったら土井氏に連絡するように安定時に妻に伝えていたので、妻は藁をもすがる気持ちで連絡しました。幸い連絡後、午後5時半ごろに私に土井氏より電話があり、受診したらと言われて、初めて自分が調子を崩しているのに気づきました。妻はできることを全部試みて落胆しましたが、土井氏より連絡が来て私が受診するというと安心したようです。今振り返ればその時は高揚の到達点の半分ぐらいでしたので受診することを約束しました。

 妻は、私が状態増悪で自傷他害となるのを心配して、いろいろな人に相談をしていました。SAMは妻に何かあったら土井氏に連絡をとるように言っていたのでその通りにして私が受診に同意して安心したようです。私は在宅就労で調子を崩してしまいました。2月から半年間STAY HOMEしていましたのが原因かと思います。幻聴や妄想が出ていましたが一過性の症状だと私は考えていました。いまさらながらに人間自分のこととなると冷静な判断ができないのだなと思いました。この時私は、服薬も守っていたし、できることはしていたので一過性の症状だろうと考えていたようです。妻は私が過去に措置入院の履歴があることを知っていたので何とか受診につなげようと悪戦苦闘していました。妻がイライラして見えるよというのは受診したらということに気づかなかったSAMに責任があります。妻は自分も調子を崩していましたがSAMのことを第一に考えあらゆることをしてくれました。

 私の受診に妻が同行してくれ状況を話し、抗不安薬を毎食後に一錠服薬するように薬が増えました。翌日になると薬がすぐ効いてイライラが収まりました。6月の中盤に起きたSAMの状態の急変に妻が気づいてくれたので私は入院しなくてすみました。妻の脳裏にあった措置入院の最悪の結果だけは回避しようと努力してくれたおかげです。妻には頭が下がります。妻はあらゆる策を練ってしましたがうまくいかず落胆していましたが、最後の土井氏への連絡でSAMが受診に同意して、受診して薬を増やしたので状態も落ち着いてきたので安心していました。あとで気づいたのですが妻も状態を崩していたのが分かりました。今は妻が休暇を取っています。SAM7月から事務所に出勤しています。

 あわや入院かと後で思いましたが妻の努力で何とか踏みとどまって地域社会生活をしております。7月に入り月、金出勤で火、水、木在宅就労で8月に入ってフル出勤しております。上司には、無理だけはするなと言われております。出勤の行き帰りの歩行、木々の緑や小鳥の鳴き声、車の音、事務所では電話の音、同僚の声等多少のストレスが気分転換にはよかったように思います。8月はフル出勤を目標にしています。焦ったり・頑張ったり・無理をせずに出勤ができたらなと思います。

私が調子を崩して妻に迷惑をかけたので何とも申し訳なく思います。妻の状態の回復、ひどいことを言った謝罪等、関係修復を模索中です。妻は私を受診につなげ、自分が調子悪いのに最後まで私の面倒を見てくれました。あわや私と妻の関係が険悪になりかけましたが何とか修復中です。それにしてもSTAY HOMEで調子が悪くなるものかと疑問に思いましたが健常者でもおかしくなると言っていたので、当事者の皆さん3密は避け天気のいい日は散歩などをするといいですね。私は今回のイライラの状態の増悪は自分でも予見自覚できず、妻には迷惑をかけたなと反省しております。これから第一に妻との関係修復に努力しようと思います。妻は調子が悪いのに最後まで私の面倒を見てくれたのが大変ありがたく思いました。これからは、今回のことの反省と妻との緊急時の対応を話し合っていこうと思います。今回は妻の真面目で誠実・やさしさが垣間見える態度に深く感謝しております。

 

【編集後記】

 新型コロナウィルスのSTAY HOME数ヶ月でまさか自分が調子を崩すとはと、今思い返せば、普段から自分の状態の異変には石橋をたたくように対処していたのに気が付かず、尚且つ妻が、私がイライラしているように見えるよとしきりに言っていたのにも気づかず、妻は私の状態の回復のため多大な迷惑をかけ何とも言えぬ、いいわけではないのですが自分の状態の増悪に気づかなかったのです。しかし、妻には、その真摯な態度、聡明さ、やさしさが私にとっては感謝しておりますとしか言えぬ状況です。今後はお互いが調子を崩した時の対応を二人でよく話していけたらなと考えています。今は、妻も調子を崩しているので、具体的に話ができていませんが、妻の状態が回復したらよく話し合っていきたいなと思います。それから妻に多大な心配・迷惑をかけたことをきちんと謝罪しなければと考えています。それにしても、新型コロナのSTAY HOMEで健常者でも精神的におかしくなっても仕方がない状況で、当事者の私の状態の増悪の急変へとの顛末にSAM自身、これから心引き締めて生活していかねばと思います。

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