メンタルにゅーすヒエダ

 

「ひたすら穏やかに」

2020820日  Vol.304

CIL(自立生活センター)下関発行

ピア・ハート下関(精神自助会) 編集 SAM

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E-mail  s-cil@feel.ocn.ne.jp

URL    http://blog.livedoor.jp/npo_light/archives/cat_8979.html

 SAMの調子が悪いときの対処は、気分転換(音楽鑑賞、読書、散歩)、休暇、早退・短時間就労・時間差就労等です。主治医が言うには、就労時間が例え短くても決まった時間就労することといわれています。自分は就労時間に対して、他の同僚に引け目がありました。しかし、どう頑張っても完全就労ができません。(皆と同じ8時間就労)どうしたものかと、上司に相談しましたら、就労時間は気にしなくていいのでSAMの働ける時間で就労してみたらとあるとき言われました。      

SAMは、強い精神安定剤を服薬しています。ですので、易疲労性があります。また、自分で休憩をとりながら仕事をすることができません。猪年生まれのせいか、猪突猛進で勤務時間休みなく働いています。上司から休憩を取りながら、ゆっくり確実に働いたらと言われますが、上手くできません。今はタバコも吸いませんので、お茶を飲むのとトイレにたつくらいでそのほかの時間は、デスクでPCに向かって仕事をしています。

SAMにとってあせったり・がんばったり・むりをするのは調子を悪くします。ですので、これらは厳禁です。それよりは、勤務時間が短くても毎日決まった時間仕事を継続することのほうが、SAMの勤務年数の更新に貢献します。今現在では、SAMは完全就労が無理です。今後自分の調子がどうなるか心配ですが、そのときのベスト就労配分で頑張ろうと思います。もう調子を崩して、5年が経ちますがなんとか騙し騙し仕事をしています。SAMには、今はこの時間配分でしか仕事が出来ません。ですので、頑張るよりもできる範囲のことをするのを目標にして仕事を続けたいです。

私がいつも言うように、アガムの法則(あせらない・がんばらない・むりしない)を念頭に生活・仕事をしていきたいです。それが今の私にできることです。健常者には、仕事の勤務時間で引け目を感じますが、例え勤務時間が短くても毎日決まった勤務時間働いている姿を皆に見せていけたらなと思います。

調子が悪くなることを想定して、頓服を常に持ち歩いています。また調子の悪いときは、早退・短縮就労・時間差就労・休暇をとっています。今では調子の悪いのが分かりますので、上司に報告の上、迅速に対応しています。今は、短時間就労がメインで早退・休暇をとることが多いです。嘱託になって、短時間でも就労することが自分の精神衛生に良いような気がしますので、仕事は続けようと思います。

最近はパニック発作が少なくなりました。それは、人との約束、未来の仕事の計画をできるだけ入れないように心がけるようにしてからです。毎日を充実した一日にするためだけに勤務しています。多くを望まず、自分のできる範囲のことをやっています。統合失調症は、晩期寛解すると物の本に書いてありますが、私の場合は晩期増悪しています。幸い、薬の増量で不完全寛解状態を何とか維持しています。薬がよく効く体質なのかもしれません。薬の量については主治医とよく相談して、短時間でも仕事をすることを目標に調節してもらっています。SAMは病気と障碍に対処できる量の服薬と仕事が出来るくらいの薬の至適量に調節してもらいQOLを保っています。

現在のSAMは多くを望まず、毎日が穏やかに過ごせることを第一に考えています。病気と障碍を抱えて38年が経ちます。43歳から、遅い自立生活の訓練を援護寮で過ごし、退寮して自立生活・一般就労をしています。健常者として生きてきた時間より、障碍者として生きている時間が2倍弱になりました。23歳に発病、現在が61歳ですから38年間病気と障碍を抱えて生きてきました。発病後、20年間自暴自棄な期間がありましたが、今では何とか生活しています。

今は、多くを望まず、適度な仕事、服薬・通院、規則正しい生活、穏やかな毎日を送っています。仕事に関しては、自分の出処進退は決めないといけない時期なのかなと思います。SAMというピアカン名で18年、その前に援護寮ヒエダ新聞を編集した期間を入れるとニュースレターを作って21年時間が経過しました。自分が編集したニュースレタ−で自分の未来の落とし穴のトラブル回避マップを作ってきたように思います。私に関わる医療関係者・福祉従事者・知り合い・友人、上司・同僚などの人達のおかげで現在の自分があります。皆様の関わりも20年以上が経ちました。よい年月を迎えられてSAM自身うれしく思います。大変有難うございます。

【編集後記】

 405060代前半の20年近くは、幸い3ヶ月の入院1回だけで、仕事に復帰し何とかやり過ごしました。50代後半にパニック障害を発症しましてこの障碍の対処に苦労した時期がありました。それも何とかやり過ごしまして何とか生活・仕事をしております。定年を迎え嘱託となりました。自分の活動の終点をどこに置くかというのが現在の私の問題です。確かに私は年をとりました。しかし気力は、モチベーションはまだあります。仕事での活動の終点はいずれ来るだろうと思います。メンタルにゅーすの終点はいつくるのか・・・・・・。自分でも分かりません。認知症などいずれ罹患すれば早い時期にメンタルニュースの終点がやってくるだろうと思います。年をとってくると弱気になってきます。自分にはありえないということが自分の身に起こるかもしれません。いい意味でも悪い意味でもそんなことを考え込んでしまいます。しかし、SAMには、多くの人が私を信じて、メンタルにゅーすを待っていることも事実です。これを踏まえて何号まで続けるか考えていかなければなりません。自分の出処進退は自分で決めていかないといけないと思います。今は平均寿命も長いので、リタイア後の第二の人生も考えたりもします。もし、仕事を辞めてしまえば、自分の生活全般に影響します。また発病から20年間の暗黒の時は、できるだけ避けたいと思います。ですのでできるだけ、自分の考えること、動ける間は仕事を続けたいと思っています。それでも今の仕事についてよかったと思いますし、いい上司や同僚に恵まれたと思います。

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