メンタルにゅーす ヒエダ 「妻の永眠」 |
2020年12月20日 Vol.311 CIL(自立生活センター)下関発行 ピア・ハート下関(精神自助会) 編集 SAM TEL(083)-263-2687 FAX(083)-263-2688 E-mail s-cil@feel.ocn.ne.jp URL http://blog.livedoor.jp/npo_light/archives/cat_8979.html |
SAMの妻は2020/11/16永眠しました。まだ亡くなって。2ヶ月目くらいです。妻が調子がこんなに酷くなったのは初めて見ました。統合失調症の心気妄想(自分の身体が重大な病にかかったと考える妄想。)で。7つぐらいの病を心配して5Fのエレベーター踊り場の妻の肩ぐらいの高さの壁に上り投身自殺してしまいした。便秘、歯並び、歯周病、頻尿、高血圧、統合失調症、うつ病、突然これだけの病を心配し様々な病院のドクターショッピングに走りました。1時期にこれだけの治療を始めたので奇妙だなと思いましたが妻の思う通りに病院にタクシーで行かせました。一つ一つの病気は健常者ならたいしたことはないのですが一時期にこれらの病が急に気になり病院に通いだしたのは奇妙に見えました。同じ科で様々な病院のドクターに罹るのが奇妙でした。最初は歯医者で虫歯でないと診断されたにもかかわらず、自分で納得せずに3つの歯医者を渡り歩き罹ると納得せず、ドクターショッピングをしました、次に頻尿で泌尿器科にかかり納得せず他の病院に罹ると言い出しましたがタクシーで通うには遠いので一つの病院だけに説得しました。そしたら歯並びが悪くなった、歯周病だと言い始め、そして高血圧が気になり1日に30回以上血圧を計り始めました。自動血圧計が壊れて異常値が出ているのか、病院で調べると機器の異常ではないのが分かりました。そして病院で血圧を測るとふつうぐらいの血圧になります。家で計ると上が180mmhgと下が130mmhgでした。気になると言い病院に行くというのでタクシーですぐ病院に行かせると135mmhg86mmhgで不通でだんだん精神的に不安定になり始め抗精神病薬を変えました。抗精神病薬を変えると便秘に苦しみ3,4日排泄がありませんでした。それを気にして肛門科や精神科で便秘の薬を調整し始めましたと同時に歯医者、泌尿器科に一時期にいくつもの病院に行き始めました。病気の治療だけで精一杯で、仕事が不能の診断書を会社に出して半年間休むと言い出し始めました。妻は今まで調子を崩しても軽いうつだけでしたが、今度は体の不調と精神的な不調を訴え始めました。抗精神病薬マイナー、メジャーの薬を変えたり増やしたりが始まりました。頻尿でトイレに1日に30回以上便秘で20回以上行き始めました。精神薬を増減すると便秘が一番早く起こります。それで便秘が最後の一つの治療になりました。医者が便秘の薬をだいたい決め微調整を本人でしなさいと言われたといったので、本人とSAMで実験をしながら調整をしていました。精神状態が不安定になり、眠れなくなりましたので睡眠薬を多用するようになりました。寝下痢をするぞと言うと、眠れないと言い始め睡眠薬の頓服を飲まないと眠れなくなりました。SAMが夜中に2回起こすから安心しなさいと言って寝むらせていました。SAMは目覚ましを3個かけて懸命な介助をしました。夜2回起こしていました。そして介助しながら在宅就労をしていました。そして彼女の病気の悩みが便秘だけになりました。24日通じがありました目標の通じが31日続けば納得すると言っていた矢先、25日目26日目と通じがなくなりました。26日の朝4時に二人とも起きて妻と朝食を取り笑顔を見せてくれたので、私は仕事をすると言って仕事をしていたら、預けていた私の通帳の印鑑、カードを戻すから自分で管理してと言って戻してくれました。別に疑問も持たず仕事を続けていました。そしたら5時ころドアの開く音がして、ごみ捨てに行ったのにドアが開いたのを聞いていましたが、それ以後帰った様子がなかったように思います。
8時半女性のお巡りさんがお宅の奥さんが下で倒れている安否確認をしてくれと言いますので、いますよと妻の部屋を見るといなかったです。すぐに刑事が上がってもいいかと聞かずに上がりますよだけで、居間のSAMの部屋で殺人見立てで取り調べが始まりました。トイレに行かせてくれと言っても聞かず、そのうち鑑識の人が勝手に妻の部屋に入り、現金や債券、通帳かってにしらべはじめていました。調べるのに妻の部屋には入っていいかの許可も私に受けず調べ始めていました。私はトイレに行かれず気が付いたら午後の2時でした。取り調べを受けている間に、妻に暴力をふるっただろう、昨日、ケンカしただろうと聞いてきました。そのうち、上下左右の部屋に聞き込みをしていたのでしょうがそんなことがなく妻の突発的な投身自殺と見立てが確認して鬱の薬を飲んでいるのを確認して無罪放免になりました。私は妻の安否が心配で病院へ行こうとしたら、遺体は警察が預かっているからと警察署に警察の車で行き、40分近く待たされて遺体に対面しました。そして、19:30に家族が遺体を受け取りに葬儀屋とくるときに再度、警察に行きバックにお金、通帳、印鑑、株、債券、貴金属、宝石など生前妻が私に何かあったら家族に渡してと言っていたのとカードの番号を伝えました。私は妻がいくら貯金、株、債券があるのか全く知りませんし何も見ずに渡しました。翌日にも宝石など金目のものは全部渡しました。そして通夜、葬儀が終わるまで3日間眠れませんでした。そして妻とは事実婚だったので法的に他人を貫き通し裏方の受付会場整備に葬儀屋の職員に指示を出していました。また車いすで障碍者が来るのでスペースある離合ができるように、棺を車椅子に乗っている人でも見れるように座高を低くするなど会場整備に指示を出していました。妻の死に化粧も指示を出しました。一貫して裏方の仕事をして他人のふりをしていました。法的に事実婚で他人でしたので家族席にも座らず、受付の仕事をしていました。葬儀の最後に献花の花束を棺に入れるのだけ了解してやりました。通夜・葬儀が終わり4時間眠りました。その日精神科の主治医に緊急に診察を頼み、受診に行きました。主治医は、あなたはやるべき仕事がある生きていくことを奥さんは望んでいただろう。それだから一生自責感に苛まれて生きていきなさい。また、それにあなたは耐えられるだろう。薬は出しませんよと言われて30分で診察は終わりました。先生に入院はしなくていいですかと聞くと必要ない。入院すると一時的に落ち着くが退院して社会に出るとまた自責感に苛まれるから、奥さんの現実を受け入れ自責感を抱え続けても奥さんの残した願い、仕事を続けて生きていきなさいと言われました。
【編集後記】
SAMは妻の診察についていき主治医に初めて妻の調子が悪くなるパターンを聞きました。心気妄想で体の不調を訴え、ドクターショッピングをするんだと。ここまでひどい状態ならなぜもっと早く病院に連れてこなかったかと叱られました。すぐ入院の手続きをして、いったん自宅に帰り身の回りの物をまとめて再度病院に行き任意入院して退院させてと2日後電話をもらい、主治医は72時間の間に医療保護入院にしようとしましたがSAMが養母と弟さんを説得していたのと一緒に生活しているSAMが全面的なサポートを行うと言って退院しました。退院させたのが間違いだったとSAMは自責感に苛まれ、幻聴・妄想が酷く、何が現実、何が非現実なのか分からなくなりました。今は、精神のホームヘルプを入れて穏やかに生活して妻の分も長生きをしようと思います。生前妻が言っていたのは、メンタルにゅーすはSAMの精神衛生にいいから続けるのよと言われていたので、働ける限り仕事を続けなさいと言っているのだろうと今も嘱託で仕事をしています。