メンタルにゅーす

ヒエダ

Vol.316

SAMA」

2021年月日  Vol.316

CIL(自立生活センター)下関発行

ピア・ハート下関(精神自助会) 編集 SAM

TEL(083)-263-2687

FAX(083)-263-2688

E-mail  s-cil@feel.ocn.ne.jp

URL    http://blog.livedoor.jp/npo_light/archives/cat_8979.html

 SAMと言う名前の由来を説明します。CIL下関・NPO法人らいとで運動と事務の仕事をする中で、上司にまず言われたのがピア・カウンセリングの勉強で、講座に参加するピアカンネイムがSAMでしたので、メンタルにゅーすでもこれを多用しています。SAMとは 「白夢」が本当の呼称です。意味は子供の頃から夢ばかり見ることが多かったからです。自分の本名を使えばいいのにと思う方もおられると思いますが、私は本名を遣うのがまだ自信がありません。それでSAMを多用しています。最近は、SAMと言う呼称が定着してCIL下関のSAMさんと呼ばれることが多いです。

 事務所では、SAMが何の仕事をしているのか知らない同僚の介助者も多いです。仕事は、一人でできる担当の仕事をしていますので、同僚と話をすることはまずありません。静かに、椅子に座ってPCのモニターを見ていることが多いです。雑談もまずしないし、話をする人は数人で、仕事上どうしても話をする以外はまず話をしません。昔、ダスキンの研修生でクリシュナと言う人が、私のことを「静かな人」と言っていましたことを思い出します。勤務中に話をすることはまずないです。

 話しかけられて話をすると語り始めるので、話をするのが嫌いであると言うことではありません。私から同僚に話かけるのは仕事のこと以外まずないです。大体勤務中は、仕事に集中しています。メンタルにゅーすで編集をしているSAMのことをどんな人となりなのか興味を持つ人がいます。私は服薬と通院を守っている普通の当事者です。何か変わった生活をしているわけでもありませんし、特別な生活をしているわけではありません。ただ健常者と比べるとストレスに対して脆弱性があります。周囲の人たちが他人の悪口を言ったりするマイナス評価を聞いていると調子が悪くなります。それで人と話をしなくなりました。噂話や人の悪口を言うのが私は嫌いなので自分でも気をつけています。

 私の仕事は一人職なので、スケジュールや仕事配分をSAMの調子に合わせて仕事をしています。一人職なので寂しくもあり、チームで仕事をしている人が羨ましいこともあります。かといってチームで仕事をする仕事を割り振られると迷惑をかけることもありますので、それが嫌なのでこのまま一人職の仕事をするのがSAMにとってはベストなような気がします。

 SAMの性格ですが情に厚く涙もろい人間です。気が短いので自分の思い通りにならないと自然と声が大きくなります。声が大きくなると、SAMの調子が悪いのかと思われてはしないかと結構気にしてしまいます。こんな私でも、仕事をCIL下関・NPO法人らいとで20年ちかくしています。健常なときと比べると病気と障碍を持って仕事をするようになって、毎年、勤務歴は記録更新しています。

 私が目指す仕事像は、縁の下の力持ち的裏方の仕事が似合っているように思います。人前で目立つ仕事は病気と障碍を持って仕事をするようになって少なくなりました。自分には、メジャーの仕事よりマイナーな仕事をするのが合っているように思います。

人前での仕事が出来なくなったのは2017年にパニック障害になってからで、スケジュールを入れたり、人と約束をすると、それがストレスとなりパニック症状が出ます。頓服を飲むと2時間くらいで症状は治まりますが、死ぬかと思うくらい苦しいです。心臓が早鐘を打ち冷や汗が出てものすごい苦しいです。主治医は死ぬことはないので頓服を飲んで安静にしていなさいといいますが、パニック症状が出るたびに苦しく生きた心地がしません。それで、講演活動はしていません。今はメンタルにゅーすと助成申請、その他雑務をしています。

SAMの性格は真面目で几帳面、誠実、陰日なたがありません。タバコをやめてから12年経ちます。それで、喫煙時にみんなと話をする機会がなくなりましたので、今は、同僚と雑談することが殆どありません。

仕事に関しては、上司に特に指示を受けることはありません。SAMは、基本仕事は自分で探して作るものだと考えていますので、何かしら考えて仕事をしております。知的な労働と言うのでしょうか、椅子に座って何かしらPCに向かって作業をしています。何もしてないように見えるかもしれませんが、仕事のことを始終考えています。病気と障碍を持って生活をしているとこんなに苦しいのに、何故仕事をしているのかと考える人もいるかと思いますが、精神障碍で重度な私が働いているのを見て、同僚や仲間が何かしら精神障碍者に対していい面を感じてくれたらいいなーと思います。

【編集後記】

私が病識を持って自立生活をして19年が経ちます。20年ちかくCIL下関NPO法人らいとで働いて考えたことがあります。カッとしてやけにならず、思ったことをすぐに他人に言わないことです。よーく熟慮して自己決定・自己実現・自己責任を持つことです。精神障碍者に否定的な人が私の周りにもいますが、それはそれで社会には様々な考えの人がいて構成されているのが当たり前だと考えています。それだからと言って何もしないわけではありません。メンタルにゅーすで健常者と障碍者に対して理解と啓蒙に励んでいます。

社会は様々な立場の人が混ざり合って構成される社会が強い社会です。ふるいにかけられ選別される社会は弱い社会です。SAMは、ふるいにかけられ選別されたら仕事は無いと思いました。たまたま今の上司Kと知り合いになり精神の当事者職員の募集に応募して採用されて20年くらい経ちます。仕事を覚えるのに3から5年かかりました。ほんとに上司のKにはお世話になっております。SAMにしょっちゅうフォローすると調子が悪くなるだろうと考えて、たまに声掛けをしてくれます。SAMは職場では静かに穏やかに仕事をしております。

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