全国に自立生活センター(CIL)は120箇所位あります。それぞれが運動体のCILと介助部門の特定非営利活動法人の事業体がセットであります。これらは、それぞれにプロフィットセンターで利益をあげながら、かつ運動をしてきています。
CILはそれぞれにその活動をしていますが、全国自立生活センター協議会(JIL)がCILを束ねて運動をすすめています。
私がこの団体で働いているのには理由があります。障害者の自立生活支援をすることで福祉の仕事をしながら、かつ障害者運動をしていくことができるからです。もともと、精神の当事者職員の募集でしたし、上司も同僚も迎えいれてくれたのも幸せでした。
そして、私がもっとも共感したのは、自立と自律の考え方が、私の生き方と同じだからです。自己選択、自己決定、自己実現、自己責任を持って、自己を律して生きていくからです。私は、人に自分自身の生き方をああだこうだと云われたくないです。自分でできることは自分でして、できないことはサポートを受けて、いろいろな選択肢のアイデアをもらって、その中から決めて・実現して、自己責任を担って生きています。たとえ結果が良くなくても、少しずつでも学習しながら自分の人生をより良い方向へ進めていきたいです。
私は、自立するまでに医療関係者・援護寮の職員・そしてCIL下関の仲間・上司などたくさんの人にさまざまなことでお世話になっています。今の私があるのは彼らのおかげだと感謝しております。
統合失調症と告知された25年前を思い出しています。いい意味でも悪い意味でも、病気と障害を持っても上手く生きていければいいなと思います。私の生き方、病気と障害の対処の仕方、向かい合っていくことなど、何らかのきっかけで万人のうち一人でも、私の考え方に共感して頂ければ嬉しく思います。いつかどこかでにゅーすレターを楽しみに見てくださる方がいればそれだけでいいのです。精神障害者だから、何をするかわからない、怖いといわれたり、一生病院に入院させておけばいいなどと治安維持的な考え方には賛成できません。いろんな考え方がありますが我々当事者はできれば、地域社会生活をしていければ良いなーと思います。個々人の考え方、生き方など、さまざまなことで、皆さんの貴重な時間が過ぎ去っていっています。今は、瞬間のことで、その集大成が積み重なって、未来の選択肢はたくさんあります。それだから、自分のことは、自己選択・自己決定・自己実現・自己責任を持って、皆さんは自分だけの生き方を、病気の対処の仕方、向き合い方を自分で試しながら身に付けて生きていきましょう。二度とは無いこの瞬間を噛み締めて生きていこうではありませんか。
私は、社会の中で、また世界中でたったひとつの存在です。様々なことを、社会の中で毎日の生活、マスコミの報道などと、精神の病気と障害を持った立場で考えながら生きています。一つだけ皆さんに伝えたいことがあります。それは、「継続は力なり」という言葉です。毎日、何でもいいから続けてください。水が時間をかけて岩を穿つように、続けることです。そして、自分を大切に生きていってください。続けることで、それが力になります。私も下関に来てから9年の時が経ちました。援護寮ヒエダ新聞、メンタルにゅーすと編集を続けてきました。これらのニュースレターが誰かの人のために役立っていればいいのですが・・・・・・・・・
私は、自分は一体、誰なのか、何のために今の自分が存在しているのか。自分で自分を問い直しながら生き続けています。今後はどうなるだろう。最終的には、死が待ち構えています。勿論生まれたからには死が待っています。いかに自分の人生、時間を使うか、私にしかできないことが必ず一つはあるはずです。それが分からないので、いまやっていること、仕事をしています。
人は存在することで、何かの役割があるはずです。何の役割があるのか、それが知りたいので、今あるやらなければならないことを続けています。
【編集後記】
今回のメンタルにゅーすはいかがでしたか?人間生きていれば何らかの悩み・問題・病気を抱えながら生きています。今は瞬間であり、積み重なり、未来には様々な選択肢があります。少しでも精神の病気と障害が実生活で思い起こされなければいいのですが、服薬のたびに、精神病であると確認して毎日を過ごしています。それでも服薬により、病状が安定していればいいのだと考えています。良いこと楽しいことが毎日あればいいのですが、働かなければいけません。自分の言動には責任を持って、社会の中で毎日を、病気や障害を上手くやり過ごして生きています。今を生き続けていれば、過去・現在・未来はあるのだろう・・・・・・・・・
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