メンタルにゅーすヒエダ Vol.354 「人薬と時薬」 |
2022年11月20日 Vol.354 CIL(自立生活センター)下関発行 ピア・ハート下関(精神自助会) 編集 白夢(SAM) TEL(083)-263-2687 FAX(083)-263-2688 E-mail
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白夢は精神障碍を3つ抱えています。躁鬱状態、統合失調症、パニック障碍です。躁鬱状態と、統合失調症は服薬を継続しながら対処はできています。短縮就労、早退、休暇で対処しています。ただ、パニック障碍が対処できていません。パニック障碍は、発作の予感がするので、頓服をして布団をひいて2時間横になっていることだけです。主治医が言うには脳の誤動作だから、頓服を飲んで横になっていなさいと言います。頓服を使うと何も考えることができないですと言いますと、そうやって脳の誤動作を静めているとのことです。確かに2時間頓服を飲んで横になっていると回復します。しかしもっといい対処法はないものかと白夢は考えます。しかしこれは白夢が欲張りなのかもしれません。躁鬱状態の対処も、統合失調症の対処も短縮就労、早退、休暇をとったりしています。そうして、安静に横になって2週間から1ヶ月休暇をとったりしていることが多いです。これは、症状の回復時間から考えると、パニック発作の対処のほうが短い時間に回復します。これは回復時間が短いのでパニック障碍の最適な対処法なのではと呼べそうです。
ところで、薬とは本来の薬効の状態の安定化・再発の防止や頓服のように突然調子が悪くなった時に使うものがあります。そしてその他に人薬、時薬というものがあるように思います。
人薬とは読んで字のごとし、自分以外の人が介在して薬効があるようなことです。信頼する友人と話をしたり、医療従事者・福祉従事者と話したりする中で薬のような役目をしたりするような経験って、当事者の皆さんありませんか?私にはそう言った経験があります。メンタルにゅーすの感想や自分では気づかない人の励まし、声援をひしひしと感じる時があります。もちろん声をかけられることもあります。現在では、海外60か国270人くらいのメンタルにゅーす閲覧者、国内では730人くらいの閲覧者などの人たちのいることです。(過去3か月の閲覧者合計)こういった人たちの声援は白夢の励みになります。私は常々言っておりますが、1000人のうち1人でもメンタルにゅーすが役に立てばと思います。そういった人の存在がいる限り、白夢はメンタルにゅーすを続けます。
時薬は読んで字のごとし、時間が経って薬のような薬効があることです。毎日本来の薬を飲みながら、病気と障碍を抱えながら時間が経って心が晴れやかになった経験ってありませんか?白夢はこうゆう経験があります。人間って健常者・障碍者すべての人たちが何らかの問題やトラブル、病気や障碍を背負って生きているのではないでしょうか。こういったことって時間が解決することってありませんか?皆さんにも経験があることと思います。もちろん白夢にもあります。何ヶ月とか何年とか何十年とか時間が経って問題やトラブル、病気や障碍が楽になった経験があります。多くは長い時間がかかることもありますが、数時間・数日で楽になることもあります。仕事中の休憩・気分転換、同僚との雑談で気分が晴れやかになることがあります。
薬という概念に人薬・時薬が含まれるのか。ちょっと調べてみましょう。ネットで調べてみました。以下の意味がありました。
くすり【薬】 の解説
1 病気や傷の治療のために、あるいは健康の保持・増進に効能があるものとして、飲んだり、塗ったり、注射したりするもの。医薬品。「胃の薬」
2 殺虫剤・除草剤など、動植物に対して主に毒性を働かせるもの。「薬をまく」
3 陶磁器の釉 (うわぐすり) 。釉薬 (ゆうやく) 。
4 火薬。
5 心やからだのためになること。特に、あやまちを改めるのに効果のある物事。「失敗もいい薬になるだろう」
6 少額のわいろ。鼻ぐすり。「薬を利かせる」
番号5の意味「心やからだのためになること。」を考えると人薬も時薬も広い意味で薬と呼べなくもないようです。薬とは本来番号1のように「病気や傷の治療のために、あるいは健康の保持・増進に効能があるものとして、飲んだり、塗ったり、注射したりするもの。」と考える人は多いようです。
今号のメンタルにゅーすVol.354では「人薬と時薬」を特集しました。皆様のお役に立てばと思います。
【編集後記】
薬とは、本来考えるようなありようと広い意味で人薬や時薬もありーなように白夢は思いますが皆様いかがですか。白夢は服薬と通院を自分に課して地域社会生活をしています。昔白夢が断薬して入院した時、看護師さんに言われたことを今でも覚えています。それは、次のような言葉です。「服薬と通院さえ遵守していれば入院することはなかったのに・・」という言葉です。白夢は過去に2度再発して、上記のような苦言を看護師さんに言われたことを思い出します。さすがに2度目に言われたときは、白夢も身に沁みました。それと自分で考えたのが病気と障碍に対処する(coping:コーピング)ことがあります。また、あせったり・がんばったり・むりをしないこと、規則正しい生活習慣、ストレスのかからない環境を構築するのが望ましいと思います。私はこれらのことに覚知するのに20年という時間をかけて気づきました。私には数奇な人生でしたがこの20年という時間が必要だったのでしょう。ただ、今いえるのは、上記のようなことを守っていれば地域社会生活も案外無理ではないということです。これらは私が体験した経験則です。
願わくば、私のように20年間という暗黒の日々、差別・偏見・汚名のない社会を、病気と障碍に理解のある家族を、インクルーシブ社会の構築を白夢は少しでも精神保健福祉に役立てばと思いメンタルにゅーすを編集しています。