メンタルにゅーすヒエダ Vol.362 「統合失調症・ タバコについて」 |
2023年3月20日 Vol.362 CIL(自立生活センター)下関発行 ピア・ハート下関(精神自助会) 編集 白夢(SAM) TEL(083)-263-2687 FAX(083)-263-2688 E-mail
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ネットより参照 https://www.schizophrenia-w.com/Cigarette.html
統合失調症の人の喫煙率は80〜90%にも及び、喫煙率は一般人の3倍近くあり、飛び抜けて高いといえます。統合失調症とタバコの関係ついて紹介していきます。
統合失調症とタバコの関係
統合失調症の人の喫煙率が80〜90%にも及ぶことは、いくつかの研究で明らかになっています。統合失調症以外の精神病患者の喫煙率は約50%で、一般の人の喫煙率はおよそ30%ですから、統合失調症の場合は、飛び抜けて高いといえます。統合失調症の人に、どうしてヘビースモーカーが多いのかは、はっきりとはわからないのですが、理由として、いくつかのことが推測されます。
●自己治療説
ニコチンは、人によっては不安を緩和し、眠けを抑え、集中力を高めるように作用します。この効果が、統合失調症の人にとっては、一種の自己治療となっていると考えられています。また、統合失調症に特有の脳機能(音感識別)の障害が、喫煙によって一時的に改善したり、抗精神病薬の副作用で起こるパーキンソン症状が、喫煙によって軽くなることも、調査で明らかになっています。つまりタバコを吸うことは、統合失調症という病気にとって、プラスに作用することもあるらしいのです。
●受容体への影響
ニコチンは、脳の神経伝達物質の受容体に影響を及ぼすことがわかっています。具体的には、ドーパミンやセロトニン、アセチルコリン、ノルアドレナリンなどの放出を促進させます。脳にはまた、ニコチン受容体というものもあって、このような受容体との関わりが、統合失調症と関係していることも考えられます。
●コーヒーや紅茶との関連は?
統合失調症の人は、カフェインの摂取量も非常に多いとされています。ニコチンの場合ほど正確に計量化されていないですが、実際のところは、カフェインも神経伝達物質の受容体に作用し、ドーパミンやセロトニン、ガンマアミノ酪酸、グルタミン酸、ノルアドレナリンなどの代謝に影響を及ぼすと考えられています。一方、カフェインによって神経が過敏になり、不眠、興奮、頻脈、筋肉の痙攣が起こり、それによって統合失調症の症状が悪化することがあることもわかっています。また、コーヒーや紅茶は、抗精神病薬の吸収を妨げることがわかっています。症状の悪化は、そのためでもあると考えられます。
白夢は自分からすすんでタバコをやめました。それは妻に副流煙の影響を心配してのことです。白夢はタバコを1日に3箱喫煙していました。さすがに私の気管支も悲鳴を上げ、気管支炎になりました。受診するとタバコを3ヶ月やめたら治ると言われたので、タバコをやめるいいきっかけになりました。タバコ外来にかかり、禁煙へと取り組みました。
コーヒーはどうかというと以前ほど飲むことはないですが日に2,3杯飲みます。一時期なかなか眠れないでいた頃があったので、その時はコーヒーをやめました。私はタバコも、コーヒーも極端に飲みますのでやめたほうが正解でした。タバコをやめたら食事がおいしかったです。これにはSAMも驚きでした。
【編集後記】
白夢がタバコをやめたということを知った、病院の一部の看護師がタバコをやめ5、6人挑戦して、3人が禁煙成功しました。私としましては当事者の私がタバコをやめたくらいで、看護師がどこで情報を仕入れて、禁煙したのか不思議でしたが白夢にとっては喫煙者が減ったことはいいことだと納得しました。白夢の頭は煙草の香りをいまでも覚えています。この香りをかぐと、タバコを懐かしく思い出します。しかし気管支炎で咳がひどかったことを思い出して、タバコの喫煙は控えています。
コーヒーはというと今では飲む機会も減りましたが、2,3杯飲んでおります。最近状態の増悪で薬が増えて日中眠くて仕方がないので飲んでおります。私は、ほんのたまたま、タバコをやめて成功しました。おかげでタバコ代が減りましたので良かったです。