メンタルにゅーすヒエダ

Vol.369

「統合失調症と便秘」

2023815日  Vol.369

CIL(自立生活センター)下関発行

ピア・ハート下関(精神自助会) 編集 白夢(SAM

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統合失調症に罹患して、便秘を経験した人は多いと思います。アセチルコリンという自律神経の副交感神経で身体を休ませるときに分泌される精神伝達物質です。便秘で痔になることは、アセチルコリン拮抗作用が抗精神病薬の副作用で発現するために起こります。このことを抗コリン作用といいます。アセチルコリンが少なくなるのです。その他に尿閉があります。トイレに排泄に行っても排便・排尿ができなくなる副作用です。どちらもつらい副作用で統合失調症にはよくある副作用です。新薬(非定型抗精神病薬)になって副作用は少なくなったと言われてきましたがまだ白夢は便秘の薬を飲んでいます。現在でも、精神薬を飲んで初めての人は、主治医が患者に診察の時、問診するのかわかりませんがつらい症状です。便秘は統合失調症によくある症状です。それでときどき排泄のときトイレで血便、閉尿などないかを主治医は聞くのかと考えていたら聞きません。白夢はおかげで痔になりました。痔を抱えて20年後に肛門科に言って治しました。というのも、私は抗精神病薬の副作用ということを知らずに生きてきました。援護寮に入所してから統合失調症に興味を持ち熱心に勉強しました。統合失調症によくある副作用なのだろうと思い他の精神病を調べました。そしたら抗うつ薬に便秘の副作用がありました。抗不安薬・睡眠薬にも少し便秘の副作用があります。自律神経の副交感神経は私たちの身体をリラックスさせる方向に向かわせる神経の1つで、ゆったりくつろいでいる時や休んでいる時、眠っている時などに活性化します。

せっかくお薬で精神状態が改善したとしても、抗コリン作用で苦しむようであれば良い治療とは言えません。そのため、抗コリン作用をはじめとした副作用をなるべく起こさないように意識して治療を行っていく必要があります。便秘や痔になる人の気持ちは当事者でないと分かりません。もともと排泄は毎日あるのが当たり前という考えを持っている人は少なく、便秘のひどい人は1週間とかで10日間も続く人もいます。便秘の人はどんな対処をしているのでしょう。やはり長い便秘はどのくらいの日数で浣腸するのでしょう。どれくらい排泄がないと便秘というのでしょうか・・・・・?

白夢は便秘の当事者です。統合失調症になって毎日血だらけになってトイレで排泄していました。これが抗精神病薬の副作用でよくある症状と分かったのが発病して20年後でした。

便秘にはよく聞く薬があります。安心してください。最終的に微調整は当事者がやるように主治医に言われるので、皆さんも便秘で困っていることをなるべく早く主治医に訴えて薬を調剤してもらい、薬の調整は微調整してください。私の妻も同じ統合失調症なので便秘の薬合わせに苦労しました。人が違えばどうなのかよくわかりませんが、便秘ってよく経験することって多いと思いますが皆さんいかがですか?私は便秘薬を錠剤の緩下剤と液体のピコスルファートナトリウム16滴で毎日排泄があります。

 便秘の当事者に聞くと毎日排泄があるか綱渡りで排泄が規則的に1ヶ月くらい続くと安心します。それまで排泄のことが1日中頭から離れない人もいます。ここまでくると心気妄想的な精神科の範疇になるのか治療を進めたほうがいいのかもしれません。心気妄想とは、身体の病気に苦しんでいる、あるいは身体的な不安が強いと考える妄想でいろんな病気かもしれないと思い病院で調べると異常なしといわれたりしますが、何処かの科で精神科を紹介され、病気が治ることが多いです。心気妄想は統失やうつに発現することが多いです。心気妄想は「自分は重病にかかっていて助からない」とかの妄想で様々ありますが基本的に自分の身体に異常があると思い込み病院に罹患することが多いです。

排便は毎日規則的にあったほうがいいです。身体の中の食物の老廃物を出すのは、私は体にいい健康的な食物摂取・食物排泄生活と思います。統合失調症で主治医は抗精神病薬一種・下剤・抗パーキンソン薬・抗不安薬・睡眠薬調剤くらいでしょうか。世界趨勢では。単剤適量が主流です。薬を多剤大量服薬することは精神病寛解状態維持療法に良くないと考えるのは私だけでしょうか。

 向精神薬には、世間の人は知らないかもしれませんが突然死のリスクがあります。白夢は、そのリスクを理解して服薬をしています。薬は身体の中で化学変化をするのでしょう。私には分からないことです。しかし白夢は64歳になっても勉強しています。皆さん、自分の飲んでいる薬の効能・副作用はきっちり抑えておくべきです。精神科の動静を常に把握して積極的に、治療に参加することです。これをアドヒアランスといいます。アドヒアランスを持った病気と障碍の向き合い方が一番いい生き方です。白夢は突然死のリスクを抱えても服薬を続けていこうと思います。

【編集後記】

 薬には突然死があります。SAMはこのリスクを踏まえて生活・仕事をしていきます。薬というのは、身体の中の医者・看護師・警察官のような働きをする薬の化学物質なのだろうと思います。身体全体に栄養と酸素と薬の化学物質で守られています。ときどき身体が自分の誤コピーを勝手に作ったりしてがん細胞を、自分自身を自分と判断せず異物質だと考えたりします。傷やケガ、事故にあったり、病気(精神病等)になったりします。

 ここでお話を変えます。本来排便とは規則的にある程度な硬さや形である程度の量出ることが多いです。タンパク質・炭水化物・脂質・ビタミン・ミネラルの五大栄養素と食物繊維のための野菜をよく食べないといけませんね。五大栄養素は、単独では最大限の力を発揮できません。それぞれがバランスよく体内に存在することで威力を発揮します。毎日の食生活で常にバランスの良い食事を摂ることはなかなか難しいことだとは思いますが、「今日は野菜が少なかったから、明日はたくさん食べるようにしよう」とか「昼は魚だったから、夜は肉にしようかな」など、少しでも意識していろいろな食品を順に食べていくことで、栄養バランスは整いやすくなります。

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