昔、小さな頃、母にしょっちゅう言われていたことがあります。「いつまでも、あると思うな親と金」と、このことは皆さん知っているように時が経ってしまうと、親は死んでしまうし、お金は遣ってなくなります。親孝行は普段からしないと・お金は貯めておけということだと思います。私は、恥ずかしい話、下関の援護寮ヒエダに来るまで「金は天下の回り物」と思っていました。しかし、お金は天下の回り物でも、それを貯蓄に回せる当事者は少ないと思います。いつも、ギリギリで生活するよりは、余裕を持って生活する方がいいに決まっています。しかし、貯蓄は、貯まってしまうとすぐに誘惑が自身に襲いかかります。お金を遣ってしまえと・・私が貯蓄を始めたのは、援護寮の生活指導で家計簿をつけてからです。一ヶ月どのくらいお金を遣うのか分かります。また、どの費目でお金を使うのを抑えるか、考えさせられることがありました。家計簿をつける習慣は今でも続けています。
今の私は、そういえば新品のものは靴と靴下とトランクスとジーンズです。それ以外はフリーマーケットで揃えています。下関に来てからは本当にお金を使わなくなりました。休日は、ウインドーショッピングで物の値段を把握して歩くか、あるいはリサイクルセンターまわりをしています。フリーマーケットは下関市内で３箇所くらいあります。店主に私が値段の許容範囲で値切ります。値切るのは社交辞令と私は考えていますので、気さくに話します。服などは、ボタン･綻び・破れ･チャック・ポケット等は良く見て買いましょう。ボタンなど自分で補修できることは、買った後、自分でなおします。継続的に、フリーマーケットに行っていれば、顔なじみの店主がいます。
リサイクルセンターは、稗田･新下関･長府･ゆめタウンなどにあります。休日に足を伸ばせば、また楽しみでもあります。私は貴金属･時計は、ゆめタウンのハード・オフで、服などは稗田（しものせき環境みらい館）のフリーマーケットで揃えています。1000円くらい持っていけば結構いろんなものが手に入ります。
洗濯機、冷蔵庫、TVなどは新品の方が電気代も安いです。今使っているものと新品と比較したら分かりますが本当の話ですよ。
休日の過ごし方でなんですが、私が横浜にいたとき、鎌倉に「ポセイドン」という喫茶店がありました。夕陽が綺麗でよく通っていました。下関にも、夕陽が綺麗に見える店がありました。「パプアクラブ」という店で安岡の海岸通りにあります。カフェオレがどんぶりみたいなもので出て来ます。フランスではカフェオレはこうして飲むみたいです。
私は、結婚して妻に頭を下げました。私は、飲酒、ドライブ、喫煙のうちドライブだけは残してくれと・・・。そして、実現不可能だった禁煙をしました。これには、苦労しました。タバコを吸っている夢を今でも見るほどです。お互いに譲り合えるところと健康を考えて忍の一文字の生活です。
今思います。願いはきっと叶うと・・・・神様は、貴方をよーく見ています。そして、その願いが本物なら叶えてくださるみたいです。私の場合、8年間かかりましたけどね。私に、援護寮ヒエダを退寮したら下関で一からやり直してみたらどうかと、提案した精神保健福祉士（PSW）のおかげです。私としては珍しくそのアドバイスを素直に聞いたものだなと、今振り返って思います。下関に来てもう9年目になります。幸いにも私は、いろんな人達の手助けで何とか一般就労して、結婚できました。神様のおはからいですね。そして、皆さんのおかげでもあります。
仕事は、少しずつ覚えてきました。生活も順調です。4/5が誕生日で50歳になりました。歳をとっていくにしたがって角もとれて、丸くなってきました。連れ合い、友人、病院スタッフ、施設スタッフに囲まれて幸せに過ごしています。有難うございます。
【編集後記】
私は人生で後半から少しずついろんなことに、落ち着いて物を考えることができてくるようになりました。そういえば、不平不満を言わなくなりました。人の噂話をしなくなりました。こんなときは、めったにありません。私の人生は、今後どうなるのだろうか？人生の時計は、刻一刻動いています。
健全者とは、仕事の種類が違うので比較しなくなりました。毎日を極端にドラマチックに過ごすのは遠慮したいが、坦々と、穏やかに過ごしていければ良いなーと思います。
私に与えられた仕事をきちんと全うしていけるように残りの時間を遣っていきたいです。
今は、こんなに落ち着いて物事を考えられます。この一瞬一瞬を大事に後悔なく生きていきたいなーと思います。（今日は事務所に私一人だけなので本当に静かです。）
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