メンタルにゅーす43 メンタルにゅーすVol.43

 

メンタルにゅーすヒエダ

 

生活

2009年  Vol.43

CIL(自立生活センター)下関発行

ピア・ハート下関 編集 SAM

Tel(083)-263-2687

FAX(083)-263-2688

E-mail  s-cil@feel.ocn.ne.jp

URL  http://members.jcom.home.ne.jp/s-cil/

 皆さんお元気ですか?私は、ボチボチやっています。今回は、私の精神の病気と障碍を持った生活についてお話しましょう。病気と障碍があることで健全者と比較して極端に変わった生活をしていると思いますか?皆さんも、毎日の生活を振り返って考えてみてください。

私の平日の生活のスケジュールを参考にしましょう。

 04:00 起床

            本読み

     勉強

     新聞読み

 07:00 朝食

 09:00 仕事

 12:00 昼食

17:00 仕事終了

18:00 夕食

19:30 風呂

21:00 就寝

健全者と比較して私は何か変わった生活をしているでしょうか?普通に3食摂って、規則正しい生活をしています。それと、就寝時間を早くしています。睡眠時間は、6時間前後とっていれば私は1日、大丈夫です。こんな生活を私は送っています。土曜日、日曜日でも、こんな調子の生活です。歳をとったのか、朝起きるのが早いですね。このような生活リズムを1年、365日、ずっと続けています。精神の病気と障碍をもって、特に変わった生活をしているでしょうか?皆さんは、いかがですか?

私は、早く寝て、早く起きることを習慣にしています。昔、「早起きは3文の徳」と言っていた人がいましたね。それと、人間は朝、起きて2時間くらいしないと頭が働かないとも、何かの本で読みました。それで、朝早く起きて脳のアイドリングが5時間くらい私には必要なのかなーって思います。自分では、このリズムの生活を7年間続けています。

次に通院が2週間に1度と、毎日の服薬を守ることは大切なことです。服薬を怠ると状態が徐々に増悪してきます。私の場合、最初は服薬しないと何だか、調子がいいみたいに感じ,体が軽いです。少しずつ、感情の起伏が大きくなり、コントロール不能になりました。

H19(2007)年に減薬にはしり、服薬を怠り、自分自身を人体実験のごとくしてしまい入院しました。しかし、私には良い経験になりました。今は、服薬は大切と何度も自分自身に言い聞かせています。服薬回数が毎食後と就寝時と4回ありますので、時々忘れます。主に、昼食後が服薬をよく忘れます。服薬を忘れると、調子が悪くなるので気付きます。気付いたそのときに服薬し、23時間置いて次の服薬をして、1日の服薬量に戻していきます。

 去年から禁煙をしていますが何か薬により精神安定作用があるのか、よく効いてイライラしません。以前の主治医が精神薬とタバコは仲が悪いよと言われていました。ウソかホントかしりませんが、禁煙をして不思議によく薬が効いているように思います。

 一人暮らしから連れ合いとの生活では、お互いが多少に妥協をしています。本当に、きちんきちんと一人暮らしをしていましたが、なにやらいい加減になりました。私は、ひえだランドリーで洗濯物をたたむ仕事をしていましたので、今でも洗濯物をたたむのは私の役目です。これは、連れ合いも感心するぐらい上手くたたみますので、だてにひえだランドリーで働いていたのではないのだなーと身体に刷り込まれた仕事が役に立ちました。

 援護寮ヒエダでは、病気と障碍の付き合い方、服薬管理、金銭管理、掃除、洗濯、整理整頓、調理、仲間との人間関係の構築など、地域社会での一人暮らしに向けて着々と準備をしていました。就労のためにホームヘルパー2級、ガイドヘルパーなど資格を取得しました。そして、タイミングよく仕事が見つかり、援護寮から1年間通勤していました。そのころ、退寮が決まって、入寮してから29ヵ月後に一人暮らしを始めました。

 一人暮らしをしてみて、良いことは何にしても自分のペースで生活できますので、生活が楽になりました。ただ、私は、ある意味では満喫していましたが、自分の言動が人に迷惑をかけないように、自己責任を考えて生活をしていました。私は、地域社会生活で考えたことは、自立と自律でした。自己選択・自己決定・自己実現・自己責任は、当然考えなければいけませんが、自分を律して生きていかねばと思います。なんでも、好きなことを好きなようにできるとは、私は考えて生活しているわけではありません。常識的な範囲内で生活をして、仕事をして、余暇の時間を過ごしています。

 上記のことが、私が下関に住んで、少しずつ身につけていった仕事・生活・余暇の時間の過ごし方です。下関での9年間は、私の人生の中でゆっくりと確実に一歩一歩進んでいった足跡でした。

【編集後記】

  私は、50歳になり半世紀を生きてきました。何が良いか悪いか、経験しながら学習して、同じ失敗をしないように心掛けています。しかし、時の過ぎるのは、すごく早いですね。小さな、小学生の頃は毎日毎日がすごく長く感じていました。一体どうしてなのでしょうね?病気と障碍を持って生活して、26年間が過ぎ去ろうとしています。精神の病気を発病して、病気と障碍の付き合い方が少しずつ分かってくると、自分でも社会の役に立つ仕事をしたいと考えてきました。下関に来て、援護寮ヒエダでニュースレターを毎月作っていた頃を思い出します。その編集で精神の病気と障碍や制度を勉強して、対処の仕方を習得しました。人間、諦めないで生きていれば、必ずチャンスがめぐって来ます。それに気付いて下さいね。自暴自棄にならないで・・・Change!Yes,we can

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