メンタルにゅーすヒエダ 「障がい者」表記 |
2010年 Vol.54 CIL(自立生活センター)下関発行 ピア・ハート下関 編集 SAM Tel(083)-263-2687 FAX(083)-263-2688 E-mail s-cil@feel.ocn.ne.jp |
毎日新聞 2005年9月18日より転載
いつも何気なく使っている漢字が、ひらがなになっていたり、別の字に当てられていたら「どうして?」と思うだろう。私も最初に「障がい者」という表記を見たときには「害」の字が読めない人が多いからと思った。最近、「障害者」の「害」の表記は、負のイメージがあるとして、ひらがなの「がい」に改める動きが広がっているという。変更の背景や、そもそもの言葉の成り立ちを探ってみた。【有田浩子、写真も】 |
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毎日新聞の調べでは、全国でこれまで30県市町以上、うち北海道内では10市町以上が、ひらがなに改めていた。ここ2、3年、その動きは顕著で、国の障害者基本計画策定(03〜12年度)に伴って自治体で計画を立てる際、変更するケースが多い。「害」の字は「公害」「害悪」など良くないイメージがあるというのが主な理由だ。
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当事者はどう見るか。71団体が加盟する日本障害者協議会の勝又和夫代表(57)は、「不快に思う人がいるなら変えるべきだし積極的に啓発活動として取り組みたい」と話す。一方、「全国精神障害者家族連合会」や「全日本手をつなぐ育成会」では、「精神分裂病」を「統合失調症」に「精神薄弱」を「知的障害」に変更するなど取り組んできたが、「害」については正式に検討したことはないという。 |