医療関係者でも病気の症状と薬の副作用がこんがらがる事があると、私は本で読んだことがあります。ましてや患者は、全部が全部病気の症状と誤解している方が多いと思いますが皆さんいかがですか?
(T)統合失調症の陽性症状と陰性症状
統合失調症の症状には、陽性、陰性の2つのタイプがあります。簡単に違いを言いますと、陽性症状は病気の急性期に現れ、陰性症状は病気の発症後、徐々に目立ってくることが多いです。
陽性症状には次のようなものがあります。
・ 幻覚(幻聴、幻視など)
・ 妄想
・ 思考の障害(洞察力の欠如、支離滅裂な言語など)
・ 強いイライラ
・ 激しい興奮
陰性症状には次のようなものがあります。
・ 感情の鈍磨
・ 興味の喪失
・ 引きこもり
・ 意欲の低下
・ 身だしなみ、衛生面にかまわない
・ 食事に無関心
・ 気分の落ち込み
(U)薬の副作用の症状
◎よくある副作用
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パーキンソン様症状(体がうまく動かない、手が震える)
・ 手足の筋肉が緊張する
・ 動作が鈍くなる
・ 手が震える
・ 体が前屈みになって小刻みに動く
A
ジストニア(目が上を向く、ろれつがまわらない)
・ 顔や首が強くこわばる
・ 首が反り返る
・ 目が上を向いたまま正面を向かない
・ 舌がでたままになる
・ ろれつがまわらない
B
アカシジア(足がむずむずする)
・ 絶えず歩き回る
・ 足を落ちつきなく揺らす
・ じっと座っている、または立っていることができない
C
ジスキネジア(無意識に口が動く、手足が勝手に動く)
・ 舌鼓を繰り返す、舌を突き出す
・ 口をすぼめる、唇を尖らせる
・ 口をもぐもぐ動かす、歯をくいしばる
・ 指を繰り返し曲げ伸ばしする
D
その他
・ 便秘(よくある)
・ 口が渇く(よくある)
・ 立ちくらみ
・ 生理が止まる
◎
稀なあるいは長期間服用後の副作用
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悪性症候群
・ 高熱が続き、汗がでて、筋肉が強ばり動きが乏しくなる
・ 稀だが命に関わることがある
A
遅発性ジスキネジア
・ 長期間薬を飲み続けたあとの口をもぐもぐ動かす癖や、手の指をこすりあわせの癖
【編集後記】
暇を見つけては、精神病関係の本を買って、毎日早朝に1,2時間くらい勉強しています。精神関係の本は、文字ばっかりで面白くないですが、書いてある内容は私にとってセンセーショナルなことばかりです。以前は、分からなかったことが少しずつ分かってくるのは大変知的好奇心が満足します。私は、何でも食いついたら放さない主義ですのでボチボチ継続して勉強しています。時々、昔、勉強したことが時間をおいて後になって分かる事があります。まあ何にしても、本を読むのは面白いですね。多少なりとも統合失調症のことが分かり始めると、もっともっと知的好奇心が湧いてきます。しかし、本を読んで勉強するのは、すごく時間がかかります。でも少しずつ理解してくると、あるとき突然、加速度がついたように色々なことが分かってくるのは面白く楽しいですよ。
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