メンタルにゅーすVol.75

 

メンタルにゅーすヒエダ

 

自助会A

セルフヘルプグループ

(精神障碍者自らの手で)

2010年  Vol.75

CIL(自立生活センター)下関発行

ピア・ハート下関 編集 SAM

Tel(083)-263-2687

FAX(083)-263-2688

E-mail  s-cil@feel.ocn.ne.jp

URL  http://members.jcom.home.ne.jp/s-cil/

 私どものピア・ハート下関は精神障碍者の自助会(セルフヘルプグループ)です。皆様のミーティングへの参加をお待ちしています。偶数月の第2日曜日午後2時から4時まで2時間ミーティングを身体障害者福祉センター(下関市ハローワーク隣)で開催しています。ピア・ハート下関へ電話をしていただき確認を取っていただければ幸いに思います。

 皆さんは「精神の当事者が仲間の当事者へ何のサポートが出来るのか?」と思っていませんか。私も、ピア・ハート下関を立ち上げたときに自信はありませんでしたが、年を追うごとに自助会を立ち上げてよかったなと思います。なによりも励みになるのは、同じ仲間の精神の当事者が定期的に集まり、悩みや辛さなどどんなことでも仲間に聞いてもらえる機会が与えられることです。いままで、精神の当事者は何も出来ないと考えられていました。しかし、当事者にしか分からない気持ちを共感することが出来ます。社会生活を送るノウハウや制度などILP(自立生活プログラム)で当事者から当事者へ情報を伝えることができます。また、病気と障害の対処の仕方を身につけることが出来ます。病気と障害を持っていることで、自助会などで、お互い仲間同士で気持ちを共感することが出来ますし、色々な経験を参考にすることが出来ます。「なんだ、私は一人じゃない、仲間がいるんだ。」と励みにもなります。

 今回、自助会のお知らせをしました。また新たに、自助会のことで私が新たに勉強した内容を整理しました。皆様のお役にたてば幸いです。

 

    *セルフヘルプグループ〜同じ困難を抱えつつ、その解決にむけて助け合い活動をしているグループ

 

 

        仲間同士で体験を語り合い悩みを分かち合うことで、孤独や偏見から解放され、自分らしく生きていく力を得、また知識や情報を交換し学びあうことによって問題解決に向かう力を獲得していく。

 

        本来的には、当事者がニーズを持ってセルフヘルプグループを立ち上げることが理想的な形

 

 

        日本では、セルフヘルプグループと称するものがあるが、そのほとんどが健常者の働きかけによったグループが多い。

 

        グループは参加することが一番基本的な課題

 

・当事者からなるグループは、伝統にとらわれない、専門家が支配するグループとは全く違う

 

・言いっぱなし、聞きっぱなし

 

・「ありのままの自分でいいんだ、そのままの自分を自分でひきうけて生きていこう」

 

・「共通の体験」「自発的参加」「継続的活動」

 

・「わかちあい」「ひとりだち」「ときはなち」

 

・「入るも自由」「出るも自由」

 

・他人への批判・説教はせず、話したくない人は話さなくてよい、匿名でかまわない。

 

・入退会手続き、会員名簿、会報の作成は行わず、入会金・会費などは徴収しない。

 

・お互い、誰が出席し何が語られたかを他言しない。

 

 セルフヘルプグループの起源は、1935年にアメリカで生まれたアルコール依存症者のグループ、AA(アルコホリクス・アノニマス)であるといわれています。ピアカン(ピア・カウンセリング)と考え方が似ていると本を読み進むうちに、実はピアカンより歴史があり、ピアカンの先輩格になるものだということが分かりました。セルフヘルプグループは、当事者が必要性を感じ立ち上げることが本来的なものです。もちろん、欠点もありますが当事者の当事者による当事者のためのものなのです。

 私は、知的好奇心が旺盛です。それで、さまざまな、本や資料に目を通しています。当事者の書いた本もときどき読みます。ふと気がついたのですが、自助会で、例え1人もしくは2人でもいい、仲間に私たち自助会のメンバーが次のメンバーに私たちの病気と障碍の対処法・考え方などを伝えていければと思います。皆さんの自助会への参加をお待ちしております。会費などは集めたりしません。皆さんの身一つでいいですからミーティングへの参加を宜しく御願いします。

 

【編集後期】

 私ども、ピア・ハート下関は精神の当事者同士で立ち上げた小さな団体です。2ヶ月に1度偶数月にミーティングを開いています。今のところ45人のメンバーの参加者でミーティングをしています。皆が集まって、普段の生活で辛かったこと、嬉しかったことなど皆で話し合ったりしています。普段、私たち当事者は自分の話をきちんと聞いてくれる人や機会がありませんでした。また、周りの健全者に話したらびっくりするような話でもちゃんと聴いてくれます。どうやら、私たち精神の当事者は、健全者に変に思われないようにポーズをとって生活しているのかもしれません。私たちはどんなことでもメンバーの話を傾聴します。私たち精神の当事者は、一人の大人の人間として対応して欲しいのです。

その機会に恵まれずにいることと、共感してくれる人がいないだけなのではないでしょうか。仲間は、あなたのすぐ側にいますよ。一度、勇気を出して、ピア・ハート下関のミーティングに参加してみてはいかがですか?少しは気が紛れるかも知れませんよ。

 私は、今まで孤独に耐えながら過ごしてきました。同じ精神の障害を抱えている人がいるのに、お互いに話をすることが無かったです。当事者同士、話していると自分にもそんな気持ちになったことあるとか、共感できることがありました。私たち精神の当事者は、一人じゃない、皆でミーティングをすれば、集まった人数だけ貴重な話を聞くこと共感することが出来ます。自分を孤独の世界へ置かないで、皆で仲間同士色んな話をしましょう。

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