メンタルにゅーすVol.80

 

メンタルにゅーすヒエダ

 

セルフケアB

 

2011年  Vol.80

CIL(自立生活センター)下関発行

ピア・ハート下関 編集 SAM

Tel(083)-263-2687

FAX(083)-263-2688

E-mail  s-cil@feel.ocn.ne.jp

URL  http://members.jcom.home.ne.jp/s-cil/

 私は、普段、健康管理には気をつけているはずなのに年に1度ぎっくり腰と風邪をひきます。昨年は胆嚢発作が出て胆嚢の切除手術をしました。

私は、CIL下関の当事者職員なので介助の仕事はしません。主に事務の仕事をしています。

私は毎日、規則正しい生活をしています。朝4時に起きて夜9時に寝ます。精神病なので服薬・通院を守って規則正しい生活を送っています。特に、健康管理に気をつけることといえば、インフルエンザの季節にうがいと手洗いは励行していました。

精神の調子が悪くなると毎日の生活でADL(日常生活動作:歯磨き、洗顔、お風呂など)が低下するので気をつけています。大体、調子を崩してくると何となく予感がします。

それで、勤務形態を変えます。薬は変えないで、自分の出来る病気と障碍の対処をします。

どんな対処かというと、915時勤務の短縮就労・912時勤務の超短縮就労で仕事を早退し、アパートに帰り頓服を飲み安静に寝ていました。その他には、もっと調子が悪ければ、休暇を2週間位取ります。このように、病気と障碍に対処しています。

 病気と障害の対処には、特別な対処はしていません。ただ、身体を休めて寝ることは、どんな病気の対処にも共通することだと、自分ではそう考え納得しています。病気と障碍の対処を1ヶ月くらい続けると、調子が戻ってきます。これも、自分の調子が戻ってくる予感がしますので勤務形態を917時に戻します。

 調子を崩してくるとどのような状態になるかといえば、過敏になりおどおどして、イライラしてきます。この時、私は「大丈夫!大丈夫!」と心の中で呪文を唱えます。不思議と落ち着いてきます。ウォークマンを聴く事もあります。今は、幻聴と妄想が一日昼間覚醒時、ずっと継続してありますので、自分で病気と障碍に対処が難しくなってきたら、勤務を早退することもあります。

 私は、下関に住んで11年近くなります。援護寮で3年、自立生活をして5年、連れ合いと生活を始めて3年目になります。CIL下関での勤務が9年目になります。健全なときの最長勤務年数が5年でした。CIL下関の勤務年数が現在記録更新中です。こんなに長く勤務しているのは、自分でも不思議に思っています。精神障碍者でも環境を整え、対人関係に配慮していけば、仕事を続けていくことが出来るのだと実感します。私は、上司のKM、同僚に巡り合えて、私を受け入れてくれたことに感謝しています。有難うございます。私は、運が良く幸せです。職場が障碍者団体でしたのと病気と障碍がオープンで勤務できたことが私には幸せでした。どうしても調子が悪くなると、短縮就労、超短縮就労、早退、休んだりすることが必要になったりします。そういった時は、勤務形態を気兼ねなく行使することが出来ます。最初は、気兼ねをしていましたが、今は気兼ねをしないですむようになりました。同僚も調子が悪いのに無理をして働けとは言わなかったです。また、このような勤務体系を取ることに健全者からのクレームもありませんでした。私は少しずつ、上司や同僚に精神障碍について理解を図っています。私のCIL下関の仕事の職場生活、精神の施設・精神科病院でのスタッフとの接し方には何とか及第点がもらえそうでしょうか?私は、「メンタルにゅーすヒエダ」を編集して8年近くなります。わたしは、病気と障害を持って仕事をしていますが皆さんの役に立っているでしょうか?メンタルにゅーすヒエダの編集を始めて、ここ2,3年で、手ごたえを感じています。以前、精神科病院の看護師さんから「新聞に投書してみては」とか「ホームページを作ってみたら」とかお話を頂きました。1昨年の1月、「メンタルにゅーすヒエダ」のホームページが出来、稼動するようになりました。これで、日本語がわかる人は世界中から閲覧できます。世界中とはいかなくとも日本中から山口県から下関から徐々に手ごたえを感じています。皆様の役に立てれば幸いに思います。

 ・・・と話がずれてきましたので、セルフケアのお話に戻します。人間生きていれば事故、病気、怪我をしたりします。それでも、こういったリスクを最小限にするために普段の健康管理をしていきたいものです。かといって、事故・病気・怪我は私たちに突然に襲ってきます。皆様の中に一人でも二人でも毎日での仕事・生活に気をつけて下さればいいなと思います。私も気をつけて生活します。それから、精神の病気は長期間の服薬・通院が必要です。当事者の皆さん服薬・通院は遵守しましょう。服薬は、病気の再発防止・状態の安定化の効果があります。私も、服薬・通院は守りますので、皆さんも守りましょう。それから、服薬しないで、薬をためてまとめて服薬などしませんようにして下さい。薬を一度に大量に服用すると、命に関わりますので気をつけて下さい。下関に来て、精神の仲間がそのような使い方をしたと聞くと私は悲しくて仕方ありませんでした。病気と障碍を悲観して誤った行動をとるのはやめましょう。薬は、適量に服薬することで効いています。大量に服薬することで早く良く効くのではありません。

【編集後記】

 事故・病気・怪我はいくら気をつけていても突然に自分の身に降りかかります。自分に出来ることと言えば、規則正しい生活、服薬、食事、睡眠、手洗い、うがい、入浴(身体の疲れを取る、衛生的に)、安全等に気をつけることで身体を守ることが出来ます。安全・衛生にあんまり、過剰になることはないと思いますが、御配慮下さい。私は昨年3月に胆嚢発作で胆嚢切除手術をしました。1月に健康診断で胆管に胆石があることが分かり、腹部が痛くなったら病院に掛かったときに胆石の話をするように注意しておくようにと言われました。その2ヵ月後に、胆嚢発作で腹部が痛くなり病院に受診し、胆嚢の切除手術となりました。それまで、元気に生活していましたが、年に一度の健康診断で胃の後ろに影があるとレントゲンで分かり調べると、胆嚢結石でした。胆嚢切除も今は、腹に4つ穴を開け腹腔鏡下の手術で、翌日から歩く訓練をしました。医療技術が進んでいるなと思いました。43歳から毎年人間ドッグ、健康診断をこまめに検査していて良かったです。

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