メンタルにゅーすVol.84

 

メンタルにゅーすヒエダ

 

東北・関東震災

 

2011年  Vol.84

CIL(自立生活センター)下関発行

ピア・ハート下関 編集 SAM

Tel(083)-263-2687

FAX(083)-263-2688

E-mail  s-cil@feel.ocn.ne.jp

URL   http://members.jcom.home.ne.jp/s-cil/

 以前から災害時の対応についてメンタルにゅーすでもVol.45「災害時の準備」、Vol.53「災害時要援護者登録」でも取り上げていました。今回の東北・関東震災には、私自身こんなすごい震災にはびっくりしてしまいました。何がすごいかは地震のマグネチュードが9以上と聴いて唖然としました。多分、山口県では体験できないものと思います。山口県には下関市の菊川断層と岩国市の岩国断層がありますので、地震には注意して過ごしていかないといけないなと思います。私の周りにいる医療・福祉従事者に東北・関東震災のことを震災後電話で尋ねてみましたが、皆さんびっくりして何をしたらいいのか、頭の中がマヒしていて唖然としていました。

東北・関東はリアス式海岸なので震災後の津波にも注意しておかないといけないのが分かっているのに、住んでいた人達は海岸の堤防で大丈夫だと考えていたのでしょうか。

特に津波で今回驚いたのは、内陸に10キロメートルも堤防を越えて入り込んできたことです。津波が建物をあっという間になぎ倒していくのに何とすごいものかと思いました。

自然のパワーの何とすごいことかと、私は考えさせられました。大きな災害を体験すると対策を立て、次回の震災対策を考えます。しかし、この災害の意識は100年(3代:孫から祖父母)くらいだろうと言われています。人間と言う、動物は100年くらいの長さで災害の記憶は記憶され続け、徐々に忘れ去られてしまいます。現在、日本人の寿命は男性が78歳、女性が88歳くらいです。これから高齢化社会になり、人口が2005(12611万人)ピークに2050年(8833万人)と推計予測され人口が減少してきます。近年、6070歳で定年になっても、第二の人生を謳歌する人達もいます。日本の全ての人達が幸せになるように、社会的弱者(障碍者、女性、子供、高齢者)が生活しやすい何も心配のない社会が実現されればと思います。

 

 

 

 地震や津波に被災したときに過去の被災者から集めた知見です。皆様に役立てば幸せに存じます。

【地震・津波に遭遇したとき】

1.   揺れが収まったら、人命救助より火の後始末・消火が最優先

2.   地震が起きたとき家族で落ち合う場所を決めておく。

3.   寝るときに枕元に、底の厚い靴を置いておく。

   玄関まで靴を取りにいけないので、外は瓦礫が多いので靴底は厚いものを

4.   災害時には車を使用しない。安全地帯に停車して車を降りよう。

5.   エレベーターの場合、階数ボタンを全て押して止まった階で降りて階段で避難する。

6.   家を離れるときは、必ずガスの元栓を締め、ブレーカーを落とす。

7.   津波の警報が出たら「より遠く」ではなく「より高い」場所に避難する。

8.   家の中で比較的安全な場所はトイレ。

9.   頭を守るため、帽子・ヘルメット・バッグなどを使う。

 

衣食住を基本とすると

1.住      耐震住宅、家具に耐震バーか止め具

2.緊急対応食  チョコレート、ようかん、水

         携帯食等1か月分

3.その他    食料、水、医薬品、ラジオ、乾電池、現金、通帳、印鑑

         ガソリン、軽油、灯油、ガスボンベ、生理用品、オムツ等

          *持ち物には名前をフルネーム、住所を

【編集後記】

 地震・津波の場合、大概の人はパニックになるので、冷静に持ち物を持って出るのは難しいと思います。緊急時の貴重品の持ち出し、水、熱を加えないでもそのまま食べることができる物(チョコレート、ようかん、ビスケット等)を避難バッグにまとめておきましょう。日本なら23日分の食料、水、薬、ラジオがあればその後は、救援されるので大丈夫だと思います。私たち精神障碍者は、服薬しないと調子を崩してしまいます。あるいは、服薬しないと眠れない人も多いと思います。その場合は、掛かり付けの精神科病院にTELしてみましょう。山口県には私は45年くらい住んでいますが震災、津波は被災していません。台風とか、ゲリラ豪雨で被災したことはあります。地震・津波に被災する場合もありますので、それらに対応したマニュアル作りが待たれます。

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