メンタルにゅーすVol.92

 

メンタルにゅーすヒエダ

 

精神障碍者

生命保険A

2011年  Vol.92

CIL(自立生活センター)下関発行

ピア・ハート下関 編集 SAM

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E-mail  s-cil@feel.ocn.ne.jp

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 私は、父の影響かもしれませんが「人の生き死に」でお金が入るのは基本的には嫌いです。ただ最近、私は精神科以外の病気で入院をしたときには、入院費・生活費の足しに保険に入れれば入っとけば良かったと思いました。コンピューターのインターネットの検索では「精神病 生命保険」より「精神疾患 生命保険」の方が具体的にヒットします。もっと具体的には「統合失調症 生命保険」などのように病名などにしますともっとヒットします。検索してヒットしたものを精査してみると「緩和型保険」というものが目に付きました。もっと調べてみますと、「引き受け基準緩和型保険(限定告知型保険)」「審査緩和型保険」「告知基準緩和型保険」など保険各社により通常の健全者が加入する保険より基準が緩和された保険が出回っています。これらは、持病を抱えていても加入できる保険商品で月掛けが健全者の月掛けの1.22倍の掛け金で給付金は半分位になります。

1996年に保険業法が改正、自由化されてから、海外の保険会社の参入や、テレビやインターネットによる通販など、マーケット環境が激変しています。さらに、銀行窓口での保険販売が解禁され、郵便局でも損害保険の販売もされました。持病を抱えていても加入できる緩和された保険商品がAL社やAF社、SJH社などであります。

 保険業界に劇的な変化が起こり、顧客サイドも「保険を自分で選びたい、見直したい。セールスマンは要らないが相談できる人は欲しい。」というニーズが高まってきました。

わが国の保険マーケット規模は、生損保合計収入保険料が54.5兆円(生保43.1兆円、損保11.4兆円/063月期実績)と巨大でこれはGDP(国内総生産)の約10%を占めます。

保険業界は戦後長きに渡って規制に守られた業界であり、どの保険会社の商品も横並びだったことによります。しかし、保険業法が変わり、規制緩和で劇的な変化をとげました。

それらにより、持病を抱えた人、精神病の人にも、加入できる保険商品ができてきました。

 保険会社としての言い分が私には分かります。精神病は、入院が長期になりますので、長期入院で給付金を払っていると保険会社的には成り立っていかないのかなとも思います。

しかし、だれでも、平等に加入できる保険が、そのありようの目標ではないかとも思いますがどんなもんでしょう。もちろん、毎月の保険金の月掛けが可能な人でないといけませんがね・・・・・。しかし、保険業界の規制緩和で持病を抱えている人も、最近は加入できる保険があるということの情報が我々当事者には流れてきません。今でも、精神障害者は、保険に加入できないと考えている人は多いと思います。ネットで保険会社の人が相談に乗ってくれますので調べてみてください。

 ところで、私は、精神科以外の大きな病気や怪我は3回あります。仕事をしているとき、保険に加入しているときは何もなく過ごしています。世の中の一部の人達は、保険金詐欺などでお金を稼ぐ人もいます。また、入院期間を延ばして、給付金をできるだけ多くしようとする人もいます。何と人間というものは浅はかなことを考えるのでしょう。まあ、保険に入っても、病気や怪我をしないで健康なことの方がいいのにと私は考えますが、皆様はいかがでしょうか?

私は、年に1回健康診断を受けています。血液検査を半年に1回しています。自分の身体は自己管理しないといけないといつも考えています。職場の若い人たちを見ると栄養のバランス、減塩、カロリーなどを考えているのかと私は心配します。私は、最近医者にもう少し痩せなさいと言われました。周りの人達には、私が結婚して幸せ太りだろうとよく言われます。禁煙も3年半守っていますので、そろそろダイエットに本腰を入れようかと思います。太るのは優しいのに、痩せるのは何と難しいことかと、今更ながらに考えさせられます。健康も精神病と同じように、静かに身体を蝕んでいきます。そして、調子が悪くなって、治療を始めると健康というものがいかに大切なことかと思い起こされます。

まさに、「後悔先立たず。」という言葉が頭に浮かびました。

【編集後記】

今号Vol.92では、「精神障害者と生命保険A」です。前回Vol.52の続きです。Vol.52では精神障害者でも入れる保険があるのねという軽い感じの調べ方でした。今回、少し気になったのでもう少し詳しく調べてみました。「緩和型保険」というのが気になりました。持病を抱えていても加入できる保険を調べることができます。検索ワードは私の場合は「統合失調症 緩和型保険」です。統合失調症のワードを皆さんの自分の病名に変えてみてください。適当な保険会社の保険商品を見つけることができます。今号Vol.92では、様々なことを考えさせられることのニュースレターの編集でした。いい勉強になりました。自分の身体のSOSに、リスクを最小限にするために、普段から気をつけて食事・運動のバランスを考えて生活することがいかに大切なことかよく分かりました。あまり考えすぎると、統合失調症の容態にも悪いので深く考えないようにしたいです。生命保険に絶対入らないといけないことはありませんが、仕事をしていないと金銭的に無理かもしれません。皆さん、お金と相談して余裕があればよく調べてみて保険に加入するかどうか決めてください。

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